リアーナをゲストに迎えた曲”Love The Way You Lie”の歌詞にショックを受けたZ世代の少女が、エミネムをキャンセル(表世界から排除)しようと呼びかける動画が12万以上の「いいね!」を獲得し注目を浴びている。Z世代(概ね1990年代中盤以降に生まれた世代)のキャンセル運動に対し、Y世代(1980年代序盤から1990年代中盤までに生まれた世代)がエミネムを擁護する構図に発展している。
SNS上で”Eminem”がトレンドに急浮上
3月3日頃、ソーシャル・メディアのトレンドにエミネムが急浮上。
Z世代がTikTokでエミネムに対するキャンセル運動を展開。この事が影響していた。Z世代は”Love The Way You Lie”の終盤部分の歌詞を問題視している。
If she ever tries to fuckin’ leave again,I’ma tie her
“Love the Way You Lie”/Eminem,June 18, 2010
(もし、この女がまた去ろうとしたら, コイツを縛りつけてやる)
To the bed and set this house on fire
(ベッドに縛って、この家に火をつけてやるよ)
この運動に抗戦したのがエミネム・キッズ世代”Y世代”(ミレニアル世代)だった。
キャンセルカルチャーへの反撃!?MVをリリース
さらに追い打ちをかけるように、3月5日に”Tone Deaf”のミュージック・ビデオをリリース。この曲はキャンセルカルチャーを取り上げた曲だった。
このアニメーション・ビデオの監督を務めたランディ・クリズ氏”Randy Chriz”は、約1年前に”Godzilla”の自主製作リリックビデオをリリースしていて、ファンの間で話題を呼んでいた。エミネム自身もランディが制作した”Godzilla”のビデオを気に入り”Tone Deaf”のリリックビデオを彼に依頼したとのこと。
この騒動について
今回の騒動は11年前にリリースした”Love The Way You Lie”の歌詞がきっかけですが、恐らくZ世代が支持している”若手ラッパー”への批判を繰り返すエミネムに対する、不満も含まれているんだろうと思います。(エミネムは一部の若手ラッパーへ批判を繰り返しています)
“Love The Way You Lie”は全米レコード協会”RIAA”からダイヤモンド認定を受けた曲で、コレは多くのリスナーから支持を受けた結果だと思います。(エミネムが”ダイヤモンド認定”を受けたシングル曲は3曲あり、他には”Lose Yourself”,”Not Afraid”がダイヤモンド認定を受けています)
問題視されている歌詞についてですが、エミネムとリアーナが抱えていた、パートナー(恋人)との”バイオレンスな問題”があったからこそ許される内容だったのではないかと思います。リアーナは2009年当時付き合っていたクリス・ブラウンからDVを受けクリス・ブラウンは逮捕されていた。
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