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エミネム(Eminem)が娘に宛てた曲、共演曲【オススメ8曲】

eminem's best songs

エミネム(Eminem)は娘ヘイリー・ジェイド・スコット(Hailie Jade Scott)を何よりも大事にしていて、キャリア初期の曲では頻繁にヘイリーのことをラップしていました。エミネムにとってヘイリーは、デトロイト郊外の皿洗いのアルバイトから、時代を築いた音楽界の大御所へと昇華させた内なる火を灯してきました。単にモチベーションを与えるだけではなく、リリックにインスピレーションを与え、時にはゲストとして共演することも。エミネムとヘイリーの母親であるキム・スコット(Kim Scott)との間には、ギクシャクした関係が見られますが、ヘイリーとの絆が揺らぐことは決してありませんでした。

また、エミネムには実娘のヘイリーとは別に二人の養女(アレイナとホイットニー)がいる。このページでは娘達に向けた曲を紹介したいと思います。

↑エミネムの娘についての特集ページです

娘のことをメインテーマにした曲

キャリア初期(2000年代前半)にヘイリーへの言及やネームドロップした曲が多いです。晩年になって、自身の曲で娘や母親との関係をオープンにしたことを後悔していると語っていた。まずは、娘に向けて作られた曲を4曲ピックアップします。

Hailie’s Song(2002年)

エミネムが2000年6月に2度逮捕された件、ヘイリーの母親でありエミネムの元妻キムとの離婚調停の結果、エミネムは2002年にヘイリーの親権を獲得した。嬉しさでいっぱいになった彼は、この曲を作ることを決意。ヘイリーが大人になったとき、曲を理解できる年齢になったときにプレゼントしようと考えた。この曲はもともと発売される予定はなかったが、ドクター・ドレー(Dr.Dre)が関係者の女性にこの曲を聴かせたところとても評判が良く、アルバムに収録するようにエミネムを説得した。

Da-da, da-da
Yo, I can’t sing, but
俺は歌えないけど
I feel like singing
歌いたい気分なんだ
I wanna fuckin’ sing
超歌いたい
‘Cause I’m happy
だってすげーハッピー
Yeah, I’m happy
俺はハッピーだから
I got my baby back
俺の娘を取り戻したんだ
Yo, check it out
どんなもんだい

[Verse 1]
Some days I sit starin’ out the window
窓の外を眺めていた
Watchin’ this world pass me by
ぼんやりと過ぎていく世界を
Sometimes I think there’s nothin’ to live for
時々思うのは、生きる意味なんてないって事
I almost break down and cry
泣きそうになったり、へこんだり
Sometimes I think I’m crazy, I’m crazy, oh, so crazy
俺は狂ってるのかと思うこともある、実際狂ってるんだよ、すげー狂ってるんだよ
Why am I here? Am I just wastin’ my time?
俺はどうしてここにいるんだ?
But then I see my baby, suddenly I’m not crazy
単に時間を無駄にしてるんじゃないか?
It all makes sense when I look into her eyes, oh, no
だけど娘の顔をみると、すべて辻褄が合ってくる

[Chorus 1]
‘Cause sometimes (Fuck) it feels like (I was scared) the world’s on my shoulders
だって時々 世界が俺の肩にのしかかってるような気がする
Everyone’s leanin’ on me
みんな俺に寄りかかってるような気がする
‘Cause sometimes it feels like the world’s almost over
だって時々 世界が終わるような気がする
But then she comes back to me
だけど娘は俺の元に戻ってきた

Hailie’s Song(2002),Eminem,Produced by Eminem,Album The Eminem Show

Mockingbird(2004年)

攻撃的なイメージの強いエミネムが最も攻撃的ではないこの曲は、実娘のヘイリーと養女のアレイナに捧げられたものだ。エミネムがメジャー契約を果たすまで貧しい生活をさせてしまったこと。自身の影響力、世間の印象や、娘たちがキムの薬物問題に囲まれて育ったことで、 娘たちが困難な環境で成長することになったと振り返っている。妻や娘たちとの初期の関係について包み隠さずに語っている。エミネムが失敗した結婚生活について娘たちに謝罪するという内容と、Verse2ではキムとエミネムの離婚問題、キャリアの始まりについてラップしている。

[Chorus]
Now hush, little baby, don’t you cry
俺のベイビー泣くのはおやめ
Everything’s gonna be alright
もう大丈夫だから
Stiffen that upper lip up, little lady, I told ya
その唇を上げて笑ってごらん、パパは言っただろ
Daddy’s here to hold ya through the night
パパは一晩中お前を抱きしめてるよ
I know Mommy’s not here right now, and we don’t know why
ママがなぜここにいないかは分からない
We fear how we feel inside
でもパパたちはありのままを感じるしかない
It may seem a little crazy, pretty baby
クレイジーだけどな、可愛いベイビー
But I promise, Momma’s gon’ be alright (Heh)
約束するよ、ママはきっと大丈夫だ

[Verse 2]
It’s funny, I remember back one year when Daddy had no money
可笑しいな,パパがお金を持っていなかったある年のことを思い出すよ
Mommy wrapped the Christmas presents up and stuck ‘em under the tree
ママがクリスマス・プレゼントを包んでツリーの下に置いてた
And said some of ‘em were from me ‘cause Daddy couldn’t buy ‘em
いくつかのプレゼントはパパからだと言ってな、でも俺は買うことが出来なかったんだ
I’ll never forget that Christmas, I sat up the whole night cryin’
あのクリスマスを忘れることができない、一晩中泣いてた
‘Cause Daddy felt like a bum—see, Daddy had a job
パパは惨めな気分だった、仕事はしてたけど
But his job was to keep the food on the table for you and Mom
キミとママを食べさせるだけで精一杯だった

Mockingbird(2004),Eminem,Produced by Luis Resto & Eminem,Album Encore

When I’m Gone(2005年)

エミネムはこの曲で、娘ヘイリーとの関係や、彼の不在が娘達や家族、そして彼自身にどのような影響を与えたかについて語っている。

[Verse 2]
I keep havin’ this dream, I’m pushin’ Hailie on the swing
同じ夢を見続ける 俺がヘイリーのブランコを押していると
She keeps screamin’ she don’t want me to sing
ヘイリーが叫ぶ、歌わないでって
“You’re makin’ Mommy cry, why? Why is Mommy cryin’?”
「ダディのせいでマミーが泣いてる。どうしてマミーは泣いてるの?」って
“Baby, Daddy ain’t leavin’ no more” “Daddy, you’re lyin’!
ベイビー、ダディはもうどこにも行かないよ「ダディ、ウソばっかり
You always say that, you always say this is the last time
だっていつもそう言うじゃない。いつもこれが最後だからって言うじゃない。
But you ain’t leavin’ no more, Daddy, you’re mine!”
だから絶対もうどこにも行かないで。だってダディは私のものだから」
She’s pilin’ boxes in front of the door, tryna block it
そう言うと、ドアの前に箱を積んで、邪魔をする
“Daddy, please! Daddy, don’t leave! Daddy, no, stop it!”
「ダディお願い、ダディ行かないで、ダディ、ノー、やめて!」
Goes in her pocket, pulls out a tiny necklace locket
ポケットに手を入れて 小さなロケットネックレスを出す
It’s got a picture, “This’ll keep you safe, Daddy, take it with ya!”
そこには写真が入っていて「これはお守りだから ダディ。持って行って」と
I look up, it’s just me standin’ in the mirror
見てみると 鏡に向かって立つ俺がいる

When I’m Gone(2005),Eminem,Produced by Eminem,Album Curtain Call: The Hits

エミネムがレコーディング中に涙

「いつも離れなければならないという罪悪感があった。当時、その影響を主に受けたのはヘイリーだ。曲の中で俺が言ってるように、彼女が俺にコインを渡したり、ドアの前に箱を置いてドアを塞いで俺が出て行くのを止めようとしたことは、文字通り実際に起きたことだ。俺は今、自分のキャリアがどこに向かっているのか判らない時期なんだ。このアルバムが最後になるかもしれないからカーテン・コール(Curtain Call)と呼んでいる」

「曲を書いて、その曲の2番の歌詞を聞いた時、そこに書かれていることはすべて真実だった。。。これまでに2曲、レコーディングブースで涙が出てきてストップした曲がある。”Mockingbird”と今回の新曲は、これまでに書いた曲の中で最も感情的な曲だと思う」

Castle(2017年)

“Castle”は娘ヘイリーに捧げられた曲です。生まれる前から幼少期にかけて、娘をどのように育てようかと考えていたエミネムの思いが語られている。Verse3では、ヘイリーが注目を浴びる中で育つことがどのような影響を受けるのか。また、ヘイリーが幼いころからトラブル続出の家庭事情を世間に晒してきたことについて、エミネムの考えが書かれています。

[Verse 3: Eminem]
Now if you found these letters, I guess I better try to explain
もし、キミがこの手紙を見つけたら、俺は説明しないといけないな
A lot’s happened in between them since I rised to this fame
俺がこの名声を得るまで、その間に様々なことが起きたんだ
I’ve said your name but always tried to hide your face
キミの名前を出してきた、だけど常にキミの顔を隠そうとしてたんだ
This game is crazy, I wanted to claim my love for you, but dang
このゲーム(業界/世界)は狂ってる、キミに俺の愛を主張したかっただけなんだ、だけどクソ
I never knew it’d be like this, if I did I wouldn’t have done it
こんなことになるなんて、知ってたら言わなかった
You ain’t asked for none of this shit, now you’re being punished?!
キミはこんなクソな仕打ちを求めてもないのに、キミが罰を受けているのか?

Castle(2017),Eminem,Produced by DJ Khalil,Album Revival

初めてヘイリーに言及した曲

1996年にリリースした1stスタジオアルバム”Infinite”
1999年のローリングストーン誌のインタビューで”Infinite”について「娘が生まれる直前だったから、娘の将来のことばかり考えていたよ」と語っている。

Never 2 Far(1996年)

1stスタジオアルバム”Infinite”の8曲目に収録されている。AZやNasのような音だと批判されていた。この曲では、お金との闘いや人生のバランスについて、また、夢を追求するように人々を鼓舞することについて語っている。

I’m tryna get rich
俺はリッチになろうとしてるんだ
I got a baby on the way, I don’t even got a car. You know what I’m sayin’?
もうすぐ子供が生まれるってのに、車も持ってないんだぜ/俺の言っていることがわかるか?
I still stay with my moms, 21 and still with my moms
俺はまだママのところにいる、21歳でまだママのところにいる

Never 2 Far(1996),Eminem,Produced by dEnAun,Album Infinite

ヘイリーとの共演曲

これまでに未発表曲も含めて幾つかの楽曲で娘ヘイリーと共演している。2003年頃に勃発したShady RecordsとJa Ruleのビーフ。Ja Ruleが”Loose Change”でエミネムの母デビー、元妻キム、娘ヘイリーについて言及。そのアンサーソングとして発表された”Doe Rae Me (Hailie’s Revenge)”では、親子でJa Ruleをからかっている。

初共演”Just the Two of Us”(1997年)

メジャーデビューアルバム”The Slim Shady LP”では曲名が”97’Bonnie & Clyde”に改変されたこの曲は、エミネムのデビュー作の中で最も物議をかもした曲。2000年にリリースされた”Kim”とは異なり、この曲では声を荒げることすらしない。それどころか、赤ちゃん言葉を多用して穏やかに語り、キムの遺体を処分するために深夜の逃避行に出かけるエミネムと幼い娘ヘイリーとの対話として表現されている。

ギネス記録達成!!My Dad’s Gone Crazy(2002年)

2000年にリリースされた”Criminal”のレコーディング中に、ヘイリーがスタジオを走り回っていて、「誰か助けて! パパがおかしくなっちゃったみたい!“Somebody please help me! I think my dad’s gone crazy!”」と叫んだことがインスピレーションとなって制作されたのがこの曲。2018年2月28日にRIAA(アメリカレコード協会)からゴールド認定を受けている。

また、ヘイリーはこの曲で“Youngest R&B chart entrant”としてギネス記録保持者(6歳210日)となる。

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