PR

【2023年】50セントとエミネムの20年以上続く友情関係【Eminem,50 Cent】

コラム

1998年にDr.Dr(ドクター・ドレー)と出会ってラップのメジャーキャリアをスタートさせたEminem(エミネム)。キャリアの絶頂期を迎えていた2002年に、50 Cent(50セント)という名のラッパーのミックステープに出会い契約を交わすことになった。50セントはエミネムのShady Records、ドクター・ドレーのAftermath Entertainmentとの契約金100万ドルの小切手を受け取り、世界を変えた。

エミネムと50セントは、師弟関係であると同時に、厚い絆で結ばれた親友でもある。二人の20年にわたる友情のタイムラインを振り返ってみます。

1998年:初めての顔合わせ

Interscope Recordsと契約したエミネムは、メジャーデビュー前の登竜門としてRoyce da 5’9″と共にLyricist Lounge Tourに参加していた。1998年8月18日、ニューヨークにあるヒップホップクラブ”The Tunnel”にて行われた公演にて二人は初対面を果たす。

(左下)エミネム、(中央上)50セント

お互いがメジャーデビューする以前に偶然にも対面を果たしていた二人。

2002年:エミネムが50セントのミックステープをチェック

3rdアルバム”The Eminem Show”のリリース、初主演映画”8 Mile”の公開など、キャリアの絶頂期に達していた2002年、エミネムは50セントのミックステープ”Guess Who’s Back”を耳にする。当時のエミネムのボディーガードはニューヨーク出身で、そこからエミネムに伝わる偶然的な出来事であった。

2002年、左からオービー・トライス、エミネム、50セント

50セントはColumbia Recordsとの契約を解消されキャリアに苦しんでいた。そんな中エミネムはドクター・ドレーと共に50セントとの契約を決意した。

2003年:50セントのメジャーデビュー&共演

2003年2月6日、50セントはメジャーデビューアルバム”Get Rich or Die Tryin'”をリリース。ビルボード200で初登場1位を獲得し、初週売上は87万2,000枚を超えた。アルバム収録曲の”In da Club”と”21 Questions”はビルボード・ホット100で1位を獲得し、”P.I.M.P.”は数カ国で1位を獲得した。

“Get Rich or Die Tryin'”は2003年のビルボード年間ランキングで1位を獲得し、音楽評論家からも好意的な評価を受けた。

エム
エム

“Patiently Waiting”で共演を果たした50セントとエミネムは、自分たちのキャリアにおける困難や試練に対処しながら、成功を目指す姿勢を歌詞で表現している。

2003 MTV Video Music Awardsにてダブル受賞

エミネムの初主演映画”8 Mile”(2002年)、50セントの”Get Rich or Die Tryin'”のリリースにより、二人は2003年のMTVアワードの主役となった。エミネムは”Lose Yourself”で最優秀ビデオ賞を受賞し、50セントは最優秀新人賞を受賞した。50セントの大ヒット曲”In Da Club”で最優秀ラップ・ビデオ賞を受賞した際に、2人は揃ってステージに上がった。

2006年:50セントがエミネムを手助け

エミネムは4thアルバム”Encore”のリリース頃から薬物依存の症状が悪化していた。2006年、Shady Recordsのコンピレーションアルバム”Eminem Presents: The Re-Up”のプロモーションのためにテレビ番組に出演。薬物依存の症状が出ていたエミネムを50セントがフォローする出来事があった。

この件についてエミネムは以下の通り語っている

「あの時から歯車が狂い始めた。司会の1人が喋っていたんだけど、彼女の言っている言葉を理解できなかった。50セントがフォローしてくれて、すべての質問に答えてくれたんだ。今、観返してみたら、気づくと思う。俺の周りの全員が分かっていたんだ。『あいつはダメだ。まずいことになっている』ってね」

“Eminem in His Own Words – His Place in Hip-Hop, Battle With Addiction and Praising J. Cole and Kendrick Lamar”,Published: September 14, 2022

2009年:”Crack A Bottle”で共演

2009年、薬物依存のリハビリを経てエミネムは、アルバム”Relapse”をリリース。リード・シングル”Crack A Bottle”で50セント、ドクター・ドレーとコラボした。50セントはこの曲が自身のアルバム”Before I Self Destruct”に収録されると述べまたが、最終的には”Relapse”にのみ収録された。

エム
エム

“Crack A Bottle”は第52回グラミー賞で最優秀ラップパフォーマンス賞を受賞した。

2014年:50セントがエミネムを親友だと公言

50セントはMusic Choiceのインタビューで、エミネムを自身の師匠であり、親友であると語った。白人であるエミネムがヒップホップ業界の中で居場所を見つけることに苦労することがあるが、最高のラッパーであると語った。

「彼(エミネム)は俺のベストフレンドの一人なんだ。建設的な批評を正直に言ってくれると信頼しているからだよ。ヒップホップは間違いなくブラック・ミュージックだ。そして残念なことに、黒人アーティストよりも白人アーティストの方が上手いということを受け入れられない人もいる。”最高の黒人アーティスト”だと思う人を集めて、エムと部屋で対面させれば、圧倒的に凌駕するはずさ」

“Chronicles: 50 Cent – Respect For Eminem”,https://youtu.be/gKDdmRJBcrU?si=SDLlnvFfqpuEacTL

2017年:エミネムが50セントの誕生日を祝う

50セントとエミネムはソーシャルメディアで互いの誕生日を祝福しファンを喜ばせてきた。2017年、エミネムは例年以上に作り込んだ動画をインスタグラムに投稿した。エミネムは50セントの誕生日を祝福し、映画”8 Mile”のサウンドトラックに収録された曲”Places to Go”のVerse 2をラップした。

「よぉ、フィフ。初めに誕生日おめでとう。次に 俺がラップを辞めたくなるようなバースを披露してくれたことを思い出してくれ」
「Yeah、それでラップをやめたくなったんだ、長い間な」

What do you get the guy that has everything? Happy birthday @50cent.

2018年:50セント、MGKとのビーフでエミネムを擁護

エミネムとMachine Gun Kelly(マシン・ガン・ケリー)のビーフは、MGKが当時16歳だったエミネムの娘ヘイリーのことを「超セクシー」と呼び、エミネムを激怒させた2012年にさかのぼる。以降、MGKはエミネムのラジオ番組Shade 45に出入り禁止となった。2018年にエミネムがリリースしたMGKディスソング“Killshot”は、Youtubeに公開後24時間で3,600万回再生された。

50セントは”Killshot”について

「これを見たか?YouTube史上最大のヒップホップ・ソングだ。たった今、MGKのせいでみんなが敗者になったってことだ。何だこれ、俺たちは何も関係ないのに、クソったれだ。みんな、その曲を何回聴いたんだよ。笑」

“What the fuck!”: 50 Cent responds to ‘Killshot’, Eminem’s Machine Gun Kelly diss track,By Nick Reilly,21st September 2018

2020年:50セントのハリウッド殿堂入りをエミネムが祝福

滅多に公の場に姿を見せないエミネムだが、50セントのハリウッドのウォーク・オブ・フェイム(ハリウッド殿堂入り)の記念式典にドクター・ドレーとともに参加した。エミネムは50セントと初めて会った時の話や、互いがどのようにビジネスを成長させてきたかを語った。

2021年:50セントのドラマにエミネムがカメオ出演

50セントが、Starzの人気ドラマ”Black Mafia Family”で、ホワイトボーイ・リックをエミネムが演じた。エミネムは同ドラマの7話で、実在する悪名高いFBIの情報提供者Richard Wershe Jr.(リチャード・ワーシー・ジュニア)、通称ホワイトボーイ・リックを演じた。

2022年:スーパーボウルのハーフタイムショーに出演

2022年のスーパーボウルのハーフタイムショーは、ヒップホップのオールスターが結成された。ドクター・ドレーがメインを勤め、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)、Mary J. Blige(メアリー・J・ブライジ)、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)、エミネムが参加。サプライズ出演として50セントが登場した。エミネムは出演条件として50セントが出演する場合のみラップをするという条件を出していた。

2023年:50セントのツアーにエミネムがサプライズ

50セントのThe Final Lap tourのデトロイト公演にエミネムがサプライズ出演した。ソールドアウトとなった15,000人のファンに衝撃を与えた。50セントのデビュー・アルバム”Get Rich or Die Tryin'”の20周年記念であり、50がライブ・ツアーに別れを告げたとされるこのツアーで、”Patiently Waiting”、 “Crack a Bottle”で共演を果たした。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました