A RECORD IN TWO ACTS — 2020

MUSIC TO BE MURDERED BY EMINEMエミネム『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』解説

ヒッチコックが開いた、恐怖とユーモアの幕。
その62年後、Slim Shadyがマイクを取る。

帽子姿のエミネムと赤い面を組み合わせたMusic To Be Murdered Byの配信版ジャケット
ORIGINAL / DIGITAL COVER17 JANUARY 2020
11TH STUDIO ALBUM   /   20 TRACKSSHADY · AFTERMATH · INTERSCOPEeminemjp.com / ALBUM STUDY 011

THE MURDERED BY LEGACY

本文へ進む ↓
斧と拳銃を持つアルフレッド・ヒッチコックを配した1958年作品のジャケット

1958 / ALFRED HITCHCOCK

恐怖を、
娯楽に変える。

1958年、ヒッチコックのブラックユーモアから
この題名は生まれた。

1958 → 2020

62年後。

題名とブラックユーモアを、
2020年のEminemが受け継ぐ。

62 YEARS LATER

黒いスーツと帽子を身につけ、シャベルを持つEminem。Danny Clinch撮影。

JANUARY 17, 2020

EMINEM

2020年1月17日。
予告なしで発表された11作目。

全20曲 / サプライズリリース

帽子姿のエミネムと赤い面を組み合わせたMusic To Be Murdered Byの配信版ジャケット

EMINEM / 2020

MUSIC TO BE
MURDERED BY

1958年の題名が、Eminemの11作目へ。
ここから、20曲の世界へ。

SCROLL ↓

写真:Danny Clinch / Levine/Leavitt。

01 / OPENING NOTES

『Music To Be Murdered By』とは

『Music To Be Murdered By』(MTBMB)は、Eminemが2020年1月17日に予告なく発表した、11作目のスタジオアルバム。全20曲、約64分。前作は2018年の『Kamikaze』だ。

題名は「殺されるための音楽」と直訳できる。穏やかな鑑賞用レコードのような名前に、物騒な言葉を差し込むブラックユーモア。その出発点は、映画監督Alfred Hitchcockと作曲家Jeff Alexanderによる1958年のレコードにある。

本作を聴く鍵は、すべてを一つの殺人物語として読むことではない。技巧、怒り、恋愛、依存、そして「Darkness」の社会的な視線を、Hitchcockの声が一つの上演として包んでいる。

同年12月の『Side B (Deluxe Edition)』は追加16トラックを含む拡張版。別の12作目ではなく、このアルバムのもう一つの幕だ。

RELEASED / 世界配信
STUDIO ALBUM NO. / 作品
11作目
TRACKS / 曲数
20曲
RUNTIME / 時間
約64分
LABEL / レーベル
Shady Records
Aftermath Entertainment
Interscope Records
EXECUTIVE PRODUCERS / 制作統括
Dr. Dre
Slim Shady(Eminem)
JAPAN CD / 日本盤

UICS-1360
SIDE B / 拡張版

Deluxe Edition / 全36曲

02 / THE SEQUENCE

KAMIKAZEMUSIC TO BE
MURDERED BY

2018年の反撃から、2020年の二幕へ。
発売と制作を、同じ時間軸に置く。

前作『Kamikaze』の背景を読む ↗
  1. KAMIKAZE

    『Revival』の受け止められ方への応答を、短く鋭い作品として投下。事前告知を置かない発表方法が、次作にも引き継がれる。

    KamikazeのLPへ ↗
  2. THE SESSIONS

    Dre周辺の演奏家・プロデューサーがビートを制作。取材では2019年夏のセッションが語られる一方、一部ビートの着想はそれ以前に遡る。全曲を「2019年録音」とひとまとめにはできない。

  3. THE FIRST ACT

    第11作『Music To Be Murdered By』をサプライズ配信。「Darkness」の映像も同時期に公開し、作品の社会的な一面を提示した。

  4. CD / GODZILLA

    3月4日に日本盤CD。3月9日(米国日付)にはCole Bennett監督の「Godzilla」MVが公開される。配信、国内盤、映像という異なる入口がそろう。

  5. THE SECOND ACT

    『Side B (Deluxe Edition)』で16トラックを追加。「Gnat」などを含め、2020年の作品世界を36曲へ広げた。

03 / WITHOUT A TRAILER

なぜ再びサプライズリリースだったのか

共通する発表形式事前告知なし完成した作品を先に届ける
2018 / KAMIKAZE

前作の評価への応答

反撃を、短く鋭い作品に。

2020 / MTBMB

Hitchcockの枠へ広がる

反論に加え、私的な声と社会への視線。

PRESS PLAY FIRST.

告知から期待を育てる代わりに、完成した作品を先に渡す。

『Kamikaze』とMTBMBに共通するのは、リリースの瞬間までアルバムを伏せたこと。Eminem公式もMTBMBをサプライズの新作として案内している。

『Revival』の批評への反応は、「Premonition」にも残っている。しかし、それだけを発売方式の理由と断定することはできない。公開日を隠した事実と、本人の心理を説明する推測は別だ。

作品から読み取れること

予告編なしで映画が始まるように、タイトル、カバー、Hitchcockの声を一度に受け取らせる。その体験は本作の演出とよく合う。これは発表形式の効果についての読みであり、本人が述べた制作意図ではない。

04 / THE ORIGINAL HOST

ALFRED HITCHCOCK
× EMINEM

1958 / HITCHCOCK + ALEXANDER斧と拳銃を持つアルフレッド・ヒッチコックを配した1958年作品のジャケット
Alfred Hitchcock Presents
Music to Be Murdered By
Hitchcockの語りとJeff Alexanderの音楽。1958年作品の配信ジャケット。
2020 / ALTERNATE COVER斧と拳銃を両側に構えるエミネムの、ヒッチコックへのオマージュ画像
同じ構図が、ラップの世界へ。斧と拳銃、正面を向く人物、死を身近に置く冗談。2020年の別ジャケットに、1958年のポーズが受け継がれる。

恐怖を娯楽に変える、二人の案内人。

1958
SAME TITLE
62 YEARS LATER
2020
HITCHCOCK / 1958EMINEM / 2020
TITLE同じ題名

1958年の言葉の仕掛けを継承

POSE構図の応答

別カバーの斧と拳銃

VOICE本人の録音

幕間・Little Engine・終幕

BLACK HUMOR冷静さと不穏さ

語り手との距離を読む

作品からの解釈
FRAMING上演を包む声

曲ごとの違いを一つの枠へ

作品からの解釈

『Alfred Hitchcock Presents Music to Be Murdered By』とは

1958年の作品は、映画の一本分のサウンドトラックではない。Hitchcockが案内役を務め、Jeff Alexanderの編曲・音楽を通して、物騒な題材を家庭で聴くレコードの娯楽へ持ち込んだ作品だ。

大げさに恐怖を叫ぶのではなく、礼儀正しく、落ち着いた声で不吉なことを言う。恐ろしさと可笑しさが同居する仕掛けは、後年のEminemにも通じる。

なぜEminemはHitchcockを選んだのか

確認できる事実:2020年のタイトルとアートが1958年作に着想を得たこと、Hitchcockの録音音声が使われていることは、Eminem側とHitchcock側の公式情報で確認できる。単なる「似ているジャケット」という偶然ではない。

作品から読み取れること

Slim Shadyは、語り手の人格を演じることで、悪趣味な冗談を現実の本人からずらしてきた。Hitchcockの落ち着いた司会も、聴き手へ「これから上演が始まる」と知らせる。両者の親和性は、残酷さの量よりも、見せ方と語り手の距離にあると考えられる。

I / TITLE

タイトルに受け継がれたもの

“Music to be … by”という鑑賞用音楽らしい型に、“Murdered”を入れる。優雅さと不穏さが同居する言葉の仕掛けを、Eminemはそのまま作品の入口にした。

II / PERFORMANCE

「殺す」をどう演じるか

ラップで相手を圧倒する誇示、架空の暴力、現実への批判は同じではない。本作はその境界を行き来する。タイトルが挑発的だからこそ、各曲の視点を見分ける必要がある。

III / BLACK HUMOR

笑わせる声と、不安にさせる声

Hitchcockの冷静な口調と、Eminemの過密な言葉は対照的だ。静かな司会が次の騒ぎを予告することで、アルバムの強弱が生まれる。

アルバム内に登場するAlfred Hitchcock

04 — ALFRED (INTERLUDE)

本人の語りが聞こえる最初の独立した幕間。時代の異なる声が作品に直接入り込む。

15 — LITTLE ENGINE

曲の冒頭にもHitchcockの声。アルバムの枠組みが、スキット以外の楽曲へ食い込む。

20 — ALFRED (OUTRO)

最後も案内人の声へ戻る。MCの競演を経て、1958年と2020年を結んだ幕が閉じる。

05 / SLEEVE NOTES

アルバムアート徹底解説

「MTBMBのジャケット」は一枚ではない。

配信の標準画像、斧と拳銃を持つ別ジャケット、日本盤CDの商品画像を分けて見ると、混同を避けられる。UMJもデジタルとフィジカルでジャケットが異なると案内している。

帽子姿のエミネムと赤い面を配した配信版カバー拡大・注釈
01 / STANDARD · DIGITAL帽子姿と、強い赤の対比公式アルバムページの標準画像。黒いスーツ、帽子、手にした道具が、作品の不穏さを先に伝える。
斧と拳銃を持つエミネムのヒッチコック・オマージュ図版拡大・注釈
02 / ALTERNATE COVER1958年に応答する構図頭部の両側に斧と拳銃を置くポーズを継承。Hitchcockへのオマージュを最も直接的に示すアートワーク。
赤い面とスーツ姿のエミネムを組み合わせた日本盤CDのジャケット拡大・注釈
03 / JAPAN · PHYSICAL CD赤を主役にした装丁日本盤UICS-1360のUMJ商品画像。配信版と同じ20曲だが、外観は異なる。購入時はカバーだけでなく品番も確認したい。
作品から読み取れること

斧と拳銃の対応は画像から観察でき、オマージュであることは公式にも確認できる。一方、背景色や小道具の一つひとつに特定の映画名や本人の心理を当てはめる根拠はない。配信カバー全体を特定のHitchcock映画の再現とは断定しない。

斧と拳銃を用いてHitchcockの構図に応答するEminem。Danny Clinch撮影。

THE ART OF BLACK HUMOR

A FAMILIAR
POSE. A NEW
VOICE.
Danny Clinch / Levine/Leavitt

06 / SIX READINGS

Music To Be Murdered Byを構成するテーマ

恐怖、ユーモア、技巧、親密さ、ヒップホップへの帰属、社会への視線。六つの切り口から聴くと、一曲の中にも異なる表情が見えてくる。

HORROR / MURDER

暴力を演じる声

誇張された復讐や不条理なイメージが、キャラクターとしての語りを立ち上げる。すべてを本人の実体験の告白として読むことはできない。

StepdadLittle EngineI Will

BLACK HUMOR

悪趣味と可笑しさ

Hitchcockの乾いた語りから、駄洒落や下品な会話まで。笑いは一色ではなく、不快さを伴うこともある。

AlfredMarshThose Kinda Nights

TECHNICAL RAP

技巧そのものを聴かせる

速さ、韻の密度、声の切り替え、客演との受け渡し。技術は記録を競うだけでなく、曲の緊張を作る手段になる。

GodzillaYou Gon’ LearnYah Yah

LOVE / DEPENDENCE

関係から抜け出せない

親密さと依存を重ねる曲群。特にNever Love Againは、恋愛として聴いた言葉の意味が終盤で変わる。

In Too DeepNever Love AgainFarewell

CRITICS / HIP-HOP

評価と、ラップへの帰属

外部の評価への反論と、ヒップホップに身を置く誇り。同じアルバムの中に防御と敬意が共存する。

PremonitionNo RegretsI Will

AMERICA / GUN VIOLENCE

演技が現実に触れる

孤立した語り手の視点を通じて銃暴力へ焦点を合わせる。ほかの曲の架空の殺意と、この曲の社会的な目的は区別して聴きたい。

Darkness

07 / A STORY IN TWO PERSPECTIVES

DARKNESS二つの視点が重なる物語

青い光の中、椅子に座り顔を伏せるEminem。「Darkness」公式MVのサムネイル。

THE FILM / DARKNESS

二つの視点。
ひとつの現実。
Eminem公式 / Darkness
TWO READINGS / 一つの語り、二つの受け取り方
部屋酒緊張観客
FIRST READINGステージ前の演者

開演前の孤独や不安を連想する

RECONTEXTUALIZED事件をもとにした語り

後半で、それまでの言葉の意味が変わる

銃暴力を、社会の問題として問い直す映像の終盤はニュースと社会への呼びかけへ

楽曲・映像の構成を示す図。演者や加害者の実際の心理を説明するものではありません。

最初に見えていた「ステージ前の孤独」が、別の場面へとつながる。仕掛けの精密さだけでなく、視点が変わった後に何が残るかが、この曲の中心だ。

01

演者の不安として聞こえる

部屋、酒、緊張、観客。Eminem自身が開演前に抱える不安のようにも聞こえる言葉が積み重なる。聴き手は、まず彼の内面を想像する。

02

現実の事件へ視点が反転する

語りと映像は、2017年10月1日のラスベガス銃乱射事件をもとにした場面へ接続する。同じ言葉が別の意味を帯び、最初の理解を聴き直すことになる。

二重構造は、共感の着地点を変える

前半の語りはEminemの実録ではなく、聴き手の連想を利用する演出だ。後半の事件描写も犯人の実際の心理を証明するものではない。孤独な「私」を追った聴き手は、最後にその視点から離れ、事件が残した現実に向き合う。

映像の終盤は、銃暴力を伝えるニュースや、投票・銃規制をめぐる呼びかけへ移る。これは加害者を称える終わり方ではなく、事件の反復を社会の問題として問い直す構成だ。

「殺されるための音楽」の中で

架空の暴力を使うアルバムが、実際の銃暴力を批判する。その緊張は解消されない。むしろ「Darkness」があることで、タイトルの挑発を無条件に楽しむ聴き方も揺さぶられる。

制作面ではRoyce da 5'9"とEminem、追加制作のLuis Restoが関わる。Royceが語ったDarknessのビート制作では、ビートがどのようにEminemへ渡ったのかをたどれる。

公式MVを見る ↗

前半と後半で変わる言葉の意味が、最後には銃暴力をめぐる社会への問いにつながる。

08 / MELODY MEETS VELOCITY

GODZILLAJuice WRLDと超高速ラップ

「Godzilla」のMVで、口から炎を吹くEminem。

THE FILM / GODZILLA

CHANGE
THE PACE.
「Godzilla」公式MVより。
FEATURED VOICEJUICE WRLD旋律のフックが、技巧の入口に。
OFFICIAL VIDEOCOLE BENNETT2020年3月9日、映像へ。
JOIN THE CHALLENGE#GODZILLACHALLENGE高速パートを、リスナーも追いかける。

Juice WRLDの歌がつくる、覚えやすい入口。そこからEminemの言葉は、制御不能なほど加速していく。

Juice WRLDは2019年12月に亡くなり、「Godzilla」はその死後の初期に世に出た客演曲の一つとなった。新世代のメロディー感覚と、Eminemの圧倒的な発語が同居することに、この共演の意味がある。

Cole Bennett監督のMVにはMike Tyson、Dr. Dreも登場し、最後にはJuice WRLDへの追悼が置かれる。怪物のような誇張と故人への敬意が、別々の温度で残る映像だ。

Godzillaの歌詞和訳とワードプレイ解説では、速度だけでは拾いきれない多重の意味をたどれる。制作の入口はGodzillaのプロデューサーが語る制作背景へ。

公式MVを見る ↗

GUINNESS / DEFINITION MATTERS

7.5WORDS / SEC

「No.1シングルにおける最速ラップ」

Guinnessが掲載する条件は、曲の2:57〜3:27の30秒間に225語。この部門の記録を、あらゆる曲・あらゆる測定方法での「世界最速」と言い換えない。

GUINNESS
225 words / 30 sec
GENIUS分析をUMJが紹介
330 syllables / 31 sec

後者は約10.65音節/秒。語と音節の単位も、区間も異なるため、7.5と10.65を同じ記録の別表記として扱うことはできない。

GUINNESS / 語数7.5 words/sec

225語 ÷ 30秒

GENIUS・UMJ紹介 / 音節数10.65 syllables/sec

330音節 ÷ 31秒

数える単位と測定区間が異なるため、同じ記録として比較できません。

作品から読み取れること

Godzilla Challengeは高速パートを再現する参加型の企画として展開された。だが、この曲を速度だけで終わらせるのは惜しい。Juice WRLDのフックがあるからこそ、終盤の密度がいっそう際立つ。

黒い服で座り、両手を組むEminem。Universal Musicの2020年プレス写真。

THE VOICE / EMINEM

BEHIND
THE VOICE.
Danny Clinch / Universal Music「Pressebilder 2020」

10 / ORIGINAL EDITION

Music To Be Murdered By 収録曲一覧

オリジナル版・全20曲を、公式の順序で。

  1. 01

    Premonition (Intro)

    批評家と聴き手の相反する要求へ応答する導入。Kamikazeで始まった評価をめぐる攻防を、新しい作品の入口へ持ち込む。

    Producer: Eminem / Dr. Dre / Mark Batson
    追加制作: Dawaun Parker / Luis Resto

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  2. 02

    Unaccommodating

    feat. Young M.A

    Young M.Aの客演からEminemへ受け渡す攻撃的なラップ。挑発表現の是非も問われた曲。

    Producer: Tim Suby
    追加制作: Eminem

    ▶ YouTubeで聴く ↗
  3. 03

    You Gon' Learn

    feat. Royce da 5'9" / White Gold

    Royceがラップとビートを担う。White Goldの歌を挟み、二人の技術と生存の物語が交差する。

    Producer: Royce da 5'9"
    共同制作: Eminem
    追加制作: Luis Resto

    You Gon’ Learnの制作を振り返るRoyce ↗▶ YouTubeで聴く ↗
  4. 04

    Alfred (Interlude)

    ヒッチコックの声がアルバムへ再登場する短い幕間。語りそのものが作品の案内役になる。

    Producer: Dr. Dre / Dawaun Parker / Andre “Briss” Brissett

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  5. 05

    Those Kinda Nights

    feat. Ed Sheeran

    Ed Sheeranのフックを軸に、夜の遊びと会話をコミカルに描く。重い題材の間に置かれたパーティー曲。

    Producer: d.a. got that dope
    共同制作: Eminem
    追加制作: FRED

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  6. 06

    In Too Deep

    抜け出せない関係を歌う。バトルの誇示から、親密さと後ろめたさへ視点を移す。

    Producer: Tim Suby
    共同制作: Eminem

    ▶ YouTubeで聴く ↗
  7. 07

    Godzilla

    feat. Juice WRLD

    Juice WRLDのメロディーと、終盤へ向かって加速するEminemのラップが対照をなす。

    Producer: d.a. got that dope
    追加制作: Eminem

    Godzillaの歌詞和訳とワードプレイ解説 ↗▶ YouTubeで聴く ↗
  8. 08

    Darkness

    孤独な演者を思わせる描写が、ラスベガス銃乱射事件を題材にした物語へ重なっていく。

    Producer: Royce da 5'9" / Eminem
    追加制作: Luis Resto

    Royceが語ったDarknessのビート制作 ↗▶ YouTubeで聴く ↗
  9. 09

    Leaving Heaven

    feat. Skylar Grey

    Skylar Greyの歌と制作が、父への複雑な感情を扱うEminemの語りを支える。

    Producer: Skylar Grey
    共同制作: Eminem

    ▶ YouTubeで聴く ↗
  10. 10

    Yah Yah

    feat. Royce da 5'9" / Black Thought / Q-Tip / Denaun

    複数の世代とスタイルが集まるラップの競演。アルバムのヒップホップへの敬意を最も直接的に聴ける。

    Producer: Mr. Porter

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  11. 11

    Stepdad (Intro)

    次の曲の家庭内の対立を導入する短い寸劇。曲本体とは別トラック。

    Producer: Dr. Dre

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  12. 12

    Stepdad

    継父への怒りを復讐のフィクションに変換する。個人的な語りと誇張された物語を区別して聴きたい。

    Producer: The Alchemist / Eminem
    追加制作: Luis Resto

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  13. 13

    Marsh

    別名を足場に、荒唐無稽な比喩と言葉遊びを連ねる。Slim Shady的な笑いが前面に出る。

    Producer: Eminem
    追加制作: Luis Resto

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  14. 14

    Never Love Again

    恋愛の別れにも依存との決別にも読める二重性が鍵。言葉の意味を聴き返しによって反転させる。

    Producer: Dr. Dre / Dem Jointz / Trevor Lawrence Jr. / Dawaun Parker
    追加制作: Eminem

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  15. 15

    Little Engine

    ヒッチコックの語りと異様なユーモアが近づく曲。緻密な制作と落ち着きのない言葉の運動を楽しめる。

    Producer: Dr. Dre / Erik “Blu2th” Griggs / Trevor Lawrence Jr. / Dawaun Parker

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  16. 16

    Lock It Up

    feat. Anderson .Paak

    Anderson .Paakの歌とDreチームの弾むグルーヴが軸。威圧感だけでなく、リズムの余裕が聴きどころ。

    Producer: Dr. Dre / Dawaun Parker / Erik “Blu2th” Griggs / Trevor Lawrence Jr. / Dem Jointz

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  17. 17

    Farewell

    別れをめぐる感情の揺れを扱う。軽さのあるリズムと険しい関係の語りがすれ違う。

    Producer: Ricky Racks
    追加制作: Eminem

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  18. 18

    No Regrets

    feat. Don Toliver

    Don Toliverのメロディーを迎え、過去の言動やキャリアを振り返る。批評への反発だけでは終わらない曲。

    Producer: d.a. got that dope
    追加制作: Eminem

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  19. 19

    I Will

    feat. KXNG Crooked / Royce da 5'9" / Joell Ortiz

    Slaughterhouseの三人を迎えた終盤のマイクリレー。複数のMCがラップの技術を持ち寄る。

    Producer: Eminem
    追加制作: Luis Resto

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  20. 20

    Alfred (Outro)

    ヒッチコックの声が最後の挨拶を担う。冒頭から続くブラックユーモアの枠を閉じる。

    Producer: Dr. Dre / Dawaun Parker / Andre “Briss” Brissett

    ▶ YouTubeで聴く ↗

11 / THE PEOPLE BEHIND THE RECORD

参加アーティスト・制作陣

EXECUTIVE PRODUCERDR. DRE統括名義と、実際の制作参加

Dr. Dreは、制作の中にいる

Executive ProducersはDr. DreとSlim Shady(Eminem)。Dreは統括名義だけでなく、「Premonition」「Little Engine」「Lock It Up」などで実際の制作にも参加している。

制作陣への取材では、Dawaun Parker、Trevor Lawrence Jr.、Dem Jointz、Erik Griggsらが演奏を重ね、ビートを組み立てた様子が語られる。Eminemの録音と同じ部屋・同じ時間で全工程が進んだとは限らない。

この協働は『Relapse』期の制作にも連なる関係だ。ただし「DreがRelapse以来初めて戻った」という意味ではない。MTBMBでは、その周囲の音楽家を含む制作網が、後半の音の厚みを支えている。

一人の技巧を、多くの声で照らす

Royce da 5'9"は客演と制作を横断。d.a. got that dopeは「Godzilla」や「Those Kinda Nights」、Skylar Greyは「Leaving Heaven」、Mr. Porterは「Yah Yah」、The Alchemistは「Stepdad」に関わる。

一枚を一人のプロデューサーで統一するのではなく、曲ごとに違う質感を配置する。Hitchcockの声は、その多様な音をつなぐ数少ない共通の仕掛けでもある。

GUESTS / RAPラップの競演
Young M.ARoyce da 5'9"Black ThoughtQ-TipDenaunKXNG CrookedJoell Ortiz
GUESTS / MELODYメロディーと声の表情
White GoldEd SheeranJuice WRLDSkylar GreyAnderson .PaakDon Toliver
PRODUCERS主要ビートメイカー
Dr. DreEminemRoyce da 5'9"d.a. got that dopeMr. PorterSkylar GreyThe AlchemistTim SubyRicky Racks
MUSICIANS & CO-PRODUCTION音を組み立てる制作陣
Dawaun ParkerTrevor Lawrence Jr.Dem JointzErik “Blu2th” GriggsMark BatsonLuis Resto ほか。担当曲と役割は上の曲表を参照。
Godzillaの撮影現場で並ぶエミネム、マイク・タイソン、ドクター・ドレー
「Godzilla」撮影時の写真。Photo: Jeremy Deputat / Eminem公式。

12 / RECEPTION & REACH

評価と商業成績

商業的な強さと、批評の一致は同じではない。数字が示す到達点と、聴き手に残る違和感を分けて読む。

NO.1米Billboard 200
2020年2月1日付・初登場
279,000米初週アルバム相当ユニット
うち実売117,000枚
64 / 100Metacritic・批評17件
2026年9月9日確認
UNITED STATES1Billboard 200
UNITED KINGDOM1Official Albums Chart
AUSTRALIA1ARIA Albums Chart

全米では、当時10作連続の首位デビューを達成した。「10枚のスタジオアルバムが連続して1位」という意味ではなく、集計にはベスト盤も含まれる。初週279,000はストリーミング等を換算した単位で、CDの販売枚数ではない。

英国でもアルバムが1位となり、「Godzilla」と同週にアルバム/シングルの首位を獲得。初週は約36,000チャートセールス。オーストラリアでもARIAアルバム・チャートの1位に入った。

THE STRENGTHS

評価された点

  • 密度の高いラップと、自在な声のコントロール。
  • Dre周辺の制作陣から現代的なビートまで、音の幅が広がったこと。
  • 「Darkness」の視点の反転と、社会へ向く眼差し。
  • 多彩なゲストを通じて聞こえる、ヒップホップへの敬意。
THE RESERVATIONS

批判された点

  • 過去の批評への反応が、なお曲の中心に残ること。
  • 意図的な挑発や、現実の惨事に触れる言葉の扱い。
  • 恋愛曲のフックや、反復する関係の描き方。
  • Hitchcockという枠に対し、個々の主題のまとまりが弱いという見方。

これは複数のレビューを横断した整理であり、すべての媒体が同じ評価をしたわけではない。Pitchforkはラップ史への目配りを拾いながら自己弁護の限界を論じ、NMEは社会的な視線と挑発性の両面を扱った。Metacriticの64点も「全員の合意」ではなく、異なる批評を集計した値だ。

13 / THE SECOND ACT — 18 DECEMBER 2020

SIDE B同じアルバムを、もう一方から聴く。

窓から光が差す室内でのEminem。「Gnat」公式撮影ギャラリーより。

DECEMBER 2020 / THE SECOND ACT

THE STORY
CONTINUES.
Eminem公式 / Gnat 撮影写真

2020年12月18日、もう一度幕が開く。

『Music To Be Murdered By – Side B (Deluxe Edition)』は、1月のオリジナル20曲に16トラックを追加した全36曲の拡張版。イントロやスキットも追加曲数に含まれる。独立した12作目のスタジオアルバムではない。

20ORIGINAL
16ADDED
36DELUXE
ACT I / ORIGINAL20 tracks
ACT II / ADDED16 tracks

Deluxe Editionでは追加16曲が先に配置され、その後にオリジナル20曲が続く。

帽子姿のエミネムとSide Bの文字を配したDeluxe Editionのジャケット
Side B (Deluxe Edition)の公式ジャケット。Shady Records。

GNAT

パンデミックの語彙とラップの誇示を重ねる、2020年らしい一曲。

Gnatの和訳 ↗

HIGHER

達成を重ねてもなお先を目指す意志と、ファンへの視線。

Higherの和訳 ↗

ZEUS

音楽業界との距離や、キャリアを重ねた語り手の立ち位置。

Zeusの和訳 ↗

THE NEXT CHAPTER

Side Bの専用LPは後日公開予定。

14 / JAPAN EDITION

日本国内盤

『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』

UICS-1360

発売日:2020年3月4日
CD / 全20曲
発売元情報:Universal Music Japan

2020年1月17日はオリジナルの世界配信日。日本盤CDの発売日とは分けて覚えておきたい。

日本盤を選ぶときの確認点

UMJの日本盤商品ページには、収録曲とCDのカバー画像が掲載されている。配信画面で見慣れた帽子姿のジャケットとは異なるため、タイトルと品番UICS-1360を合わせて確認すると確実だ。

この品番は1月版の20曲を収めた国内盤。Side Bの追加16曲を含む36曲版とは仕様が異なる。通販の商品検索では、オリジナル/Deluxe、国内盤/輸入盤、CD/レコードを見分けたい。

Universal Music Japanの製品情報 ↗

日本でのチャートと流通

日本では、オリコン週間アルバムランキングで最高38位、週間合算アルバムランキングで最高49位を記録した。集計方法の異なる二つのチャートの最高順位であり、販売枚数を示す数字ではない。

国内盤CDはユニバーサル ミュージックから2020年3月4日に発売され、タワーレコードでも品番UICS-1360の国内盤として取り扱われた。1月の世界配信から約1か月半後、日本でも20曲をまとめてCDで聴ける形が整った。

黒い服で腰を下ろすEminem。Side Bのプロモーションに使用されたDanny Clinchの写真。

2020 / END CREDITS

EMINEM.
SLIM SHADY.
ONE RECORD.
Danny Clinch / Levine/Leavitt

15 / AFTER THE FINAL FRAME

反撃の先に、
いくつもの声が残った。

01HITCHCOCK

語り手が作る、作品の枠

02TECHNIQUE

速さと余白、声の技術

03SOCIAL THEME

Darknessが社会へ向く

04TWO ACTS

Side Bまで続く2020年

『Kamikaze』で外へ向いた攻撃性は、この作品で消えたわけではない。だが、反論だけでは収まりきらない曲が、Hitchcockの演出の中に入り込んだ。

Eminemの私的な声、Slim Shadyの誇張、技術そのものの快感、ブラックユーモア、銃暴力への問題提起。これらが矛盾なく統合されたアルバムと評価するのは難しい。その不揃いさが、弱点にも、何度も聴き直す理由にもなる。

1958年のレコードから借りたのは、題名だけではない。語り手が聴き手を招き入れ、ときに油断させ、意味を反転させる方法だった、と読むことができる。「Godzilla」の技術と「Darkness」の物語が同居することに、MTBMBの作品史上の位置がある。

Side Bまで聴くと、その枠は2020年の現実や過去の作風へさらに広がる。前作への応答から、複数のEminemを一つの舞台に乗せる作品へ。それが、このアルバムを『Kamikaze』の単なる続編にしない理由だ。

16 / LISTEN & OWN

購入・ストリーミング

まず1月版の20曲を通して聴き、その後にSide Bへ。購入時は収録曲数と版を確認してください。

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17 / QUESTIONS, ANSWERED

Music To Be Murdered Byについて
よくある質問

Q01Music To Be Murdered Byは何作目?

Eminemの11作目のスタジオアルバムです。前作は2018年のKamikazeです。

Q02発売日はいつ?

オリジナルの世界配信日は2020年1月17日です。日本盤CDは2020年3月4日、Side B (Deluxe Edition)は2020年12月18日に発売されました。

Q03オリジナル版は全何曲?

イントロや幕間を含め全20曲、収録時間は約64分です。Side Bの追加16曲はこの20曲に含めません。

Q04タイトルの意味は?

直訳すれば「殺されるための音楽」。鑑賞用音楽らしい言い方に物騒な言葉を組み合わせたブラックユーモアで、1958年のHitchcockのレコードから受け継がれています。

Q05なぜAlfred Hitchcockなの? 元ネタは?

元になったのは、HitchcockとJeff Alexanderによる1958年のAlfred Hitchcock Presents Music to Be Murdered By。タイトルとアートの着想源であり、本人の録音音声もアルバムで使われています。

Q06Godzillaには誰が参加している?

Juice WRLDが客演しています。主制作はd.a. got that dope、追加制作はEminemです。

Q07Darknessは何を描いた曲?

ステージ前の演者の孤独を思わせる描写と、2017年のラスベガス銃乱射事件をもとにした語りを重ねる曲です。公式MVは銃暴力を社会の問題として問い直すメッセージへつながります。

Q08Side Bとは? 別のアルバム?

11作目MTBMBのDeluxe Editionです。新たな16トラックとオリジナル20曲で全36曲。独立した12作目ではありません。配信版では追加16曲が先に再生されます。

Q09日本盤UICS-1360にSide Bは入っている?

UICS-1360は2020年3月4日発売の日本盤CDで、オリジナル20曲を収録します。12月のSide B追加16曲は含みません。

Q10次のスタジオアルバムは?

2024年7月12日発売の12作目The Death of Slim Shady (Coup De Grâce)です。2022年のCurtain Call 2はベスト盤なので、次のスタジオ作とは区別します。

19 / THE RECORD OF SOURCES

主な参考資料

作品の背景をさらにたどりたい方へ。公式の作品情報、制作陣への取材、発売当時のレビューを紹介する。

PRIMARY / OFFICIAL

  1. Eminem公式:Music To Be Murdered By ↗2020年1月17日/オリジナル20曲の順序
  2. Eminem公式:発売時の告知 ↗第11作、サプライズ公開、Darkness
  3. Universal Music Japan:UICS-1360 ↗2020年3月4日/日本盤CD・曲順・商品画像
  4. Universal Music Japan:2020年1月17日ニュース ↗Hitchcock/Jeff Alexanderとの接続
  5. Alfred Hitchcock公式:Eminemのアルバム ↗オマージュとHitchcock本人の音声使用
  6. Apple Music:1958年のHitchcock作品 ↗作品情報・現行配信ジャケット
  7. Universal Music Japan:国内盤発売発表 ↗配信とフィジカルのカバー差・国内盤案内
  8. Universal Music Italia:制作クレジット ↗Producer/Co-Producer/Additional Producer
  9. Apple Music:オリジナル盤 ↗約64分・配信権利表記・曲順
  10. Eminem公式:Darkness ↗銃暴力に向けた公式映像のメッセージ
  11. Eminem公式:Godzillaミュージックビデオ ↗映像公開、Jeremy Deputat撮影写真
  12. Universal Music Japan:Godzilla Challenge ↗チャレンジとGeniusによる音節速度の別測定
  13. Guinness World Records:Fastest rap in a No.1 single ↗30秒・225語・7.5語/秒という記録条件
  14. Shady Records:Side B (Deluxe Edition) ↗2020年12月18日・追加16曲の順序
  15. Apple Music:Side B (Deluxe Edition) ↗全36曲とDeluxe版の再生順
  16. Billboard Japan:全米アルバム・チャート ↗初週279,000相当ユニット/実売117,000枚
  17. Official Charts:英国チャートの同時首位 ↗アルバムとGodzilla/英国初週36,000
  18. ARIA:Eminemの10枚目のNo.1アルバム ↗オーストラリアの首位
  19. Eminem公式:The Death of Slim Shady ↗次のスタジオ作/2024年7月12日
  20. Rolling Stone:制作陣への一次取材 ↗Dre周辺のセッション、ビートと録音の工程
  21. [30] ORICON NEWS:国内盤作品情報・週間アルバム最高順位
  22. [31] ORICON NEWS:エミネムの合算アルバムランキング
  23. [32] TOWER RECORDS:国内盤CD UICS-1360

SECONDARY / REFERENCE

  1. Metacritic:Music To Be Murdered By ↗批評集計64/100、17件
  2. Pitchfork:アルバムレビュー ↗Paul A. Thompson/2020年1月25日
  3. NME:アルバムレビュー ↗当時の批評。社会的視線と挑発への評価
  4. AllMusic:アルバムとクレジット ↗Executive Producer/評論
  5. Wikipedia:Music to Be Murdered By ↗アルバムの概要と参考文献
  6. Eminem Fandom:Music to Be Murdered By ↗曲目とサンプルを紹介するファン百科事典
  7. Eminem.News:Inspired by the Master ↗Hitchcockとの関係を扱うファン媒体
  8. HipHop-N-More:Production Credits ↗各曲の制作クレジット
  9. Eminem.net:アルバムアート ↗別ジャケットを掲載するファンアーカイブ