EMINEMJP.COM

THE FINAL BOW / A GREATEST HITS COLLECTION

CURTAINCALLTHE HITS — Eminem『Curtain Call: The Hits』日本語ガイド

EMINEM

1999年から2005年へ。
世界を変えたラップが、
ひとつのステージに集まった。

2005年発売初のベストアルバム通常盤17トラック日本盤デラックス・エディション2枚組JAPAN 02 DEC 2005 / US 06 DEC 2005 [3][2]

THE RECORD2005 / 17 TRACKS

OFFICIAL ARTWORK & PLAYEROPEN SPOTIFY ↗

SHADY / AFTERMATH / INTERSCOPE
日本語で読む、最初のベストアルバム

EXPLORE THE STORY

01 / THE STORY

ONE ERA
ONE STAGE

2005年、
ひとつの時代が幕を閉じた。

CURTAIN
CALL

終演後、演者が拍手に応えて
もう一度、舞台へ姿を見せること。

『Curtain Call: The Hits』(カーテン・コール。〜ザ・ヒッツ)は、エミネムが2005年に発表した初のベストアルバムだ。『The Slim Shady LP』から『Encore』までの代表曲と、『8 Mile』の「Lose Yourself」。1999〜2005年のメジャー期をひとつの曲順へ編み直し、3曲の新曲を加えた。[2][5]

前年の『Encore』を経た当時、ヒット曲を生み続けるスターには引退の噂がつきまとっていた。だが、2005年7月のステージで本人が引退説を否定したことを、当時のUMJ公式ニュースは伝えている。同年12月のラジオでは、先のキャリアを決めかねているとも語った。作品名を、そのまま正式な引退宣言と結びつけることはできない。[7][6]

活動状況も穏やかではない。2005年8月には欧州ツアーが中止された。一方で本作は、挑発するSlim Shady、名声と対峙するラッパー、娘へ語りかける父親という複数の顔を並べる。終幕という言葉の奥で、何を残し、何を変えるのかが問われている。後に2009年の『Relapse』へ続くキャリアにとって、本作は最初の時代の大きな区切りとなった。[7][2]

青い幕と赤い背景の前で黒いスーツと赤いネクタイを着用したEminemを表現した生成・編集画像
EMINEM / THE FINAL BOW

02 / THE JOURNEY

THE ROAD
TO THE BOW

1999↓2005

代表曲の出発点を、年代からたどる。
各作品の詳しい解説へもつながる。[2]

The Slim Shady LP

Dr. Dreと組んだメジャーでのブレイク。Slim Shadyという危険な語り手を、耳に残るフックと会話劇で世界へ広めた。本作のユーモアと挑発の原点。

My Name Is / Guilty Conscience

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The Marshall Mathers LP

成功によって膨らむ期待と、スターへ向けられる視線が作品の題材になる。「Stan」の物語性から「The Way I Am」の怒りまで、本作の振幅を支える。

Stan / The Way I Am / The Real Slim Shady

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The Eminem Show

家族、表現への批判、音楽の力へと視野を広げる。ロックの響きと大きなフックを取り入れ、個人的な物語がスタジアム規模の音へ変わった。

Without Me / Sing for the Moment / Cleanin’ Out My Closet

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8 Mile / Lose Yourself

主演映画の物語と音楽が交差する年。「Lose Yourself」はサウンドトラックの楽曲であり、ソロのスタジオアルバム収録曲とは異なる出発点を持つ。

Lose Yourself

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Encore

ラップ界の対立を省みる曲、娘へ向けた曲、派手なコメディーが同居。この3方向は、翌年のベスト盤でもEminemの複雑な人物像を形づくる。

Like Toy Soldiers / Mockingbird / Just Lose It

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Curtain Call: The Hits

代表曲に3曲の新曲と「Stan」のグラミー賞ライブ版を加えた最初の総括。発売順ではない曲順によって、過去の曲が別の文脈で響き合う。

FACK / Shake That / When I’m Gone

全17曲の解説へ ↓

03 / THREE NEW SONGS

MORE THAN
A RETROSPECTIVE

過去を集めるだけでは終わらない。
悪ふざけ、夜遊び、家族への思い。
3曲の新曲が、それぞれ別のEminemを照らす。[5]

NEW SONG / THE PROVOCATEUR

FACK

EMINEM / 2005

ベスト盤の入口で、
Slim Shadyが笑っている。

「Intro」の次に待つのは、名曲集という期待をひっくり返す露悪的なコメディーだ。性的なジョーク、芝居がかった声、極端な反復。誰にでも薦めやすい曲とは言いにくいが、その居心地の悪さもEminemの表現の一部である。

感傷的に過去を振り返るだけのベスト盤にはならない。この曲と「When I'm Gone」を同じアルバムに置くことで、Slim Shadyの悪ふざけと家族を思う語りの距離が際立つ。これは曲順からの編集上の読解であり、配置の狙いを本人の発言として断定するものではない。[32][17]

02 / 楽曲の解説へ ↗

NEW SONG / THE NIGHT OUT

SHAKE THAT

FEAT. NATE DOGG / 2005

言葉を刻む声と、
夜を滑らせる歌声。

Nate Doggの低い歌声と、Eminemの細かく刻むラップ。声の性格が対照的だからこそ、反復するグルーヴが前へ進む。本作の新曲の中では、最もクラブの空気へ近い一曲だ。

アルバム発売後、2006年にシングルとして展開され、米Billboard Hot 100で6位を記録。アニメーションの公式MVも制作された。2007年のグラミー賞ではBest Rap/Sung Collaboration候補に選ばれている。深刻な内省とは別に、身体で音を楽しむ一面を担う。[35][44][25]

07 / 楽曲の解説へ ↗

03 / THE NEW SONGEMINEM / 2005

WHEN I'M GONE

拍手が鳴る舞台と、
帰りを待つ家族の間で。

WHEN I'M GONEを読み解く ↓

TRACK 16 / CURTAIN CALL: THE HITS

THE FATHER / THE PERFORMER

拍手が鳴る舞台と、
帰りを待つ家族の間で。

観客の拍手が大きくなるほど、
家族との距離も浮かび上がる。

THE FATHER

名声が大きくなるほど、家にいない時間も増える。「When I'm Gone」は、娘Hailieへ向ける思いと、仕事のために離れる父親の罪悪感を中心に据えた曲だ。舞台に立つ自分と、家族に必要とされる自分が、夢のような物語の中でぶつかり合う。

娘の言葉を自分の声で演じ、家庭と舞台を行き来する。その場面転換が、父親とスターの二つの役割をひとつの曲の中で向き合わせる。歌詞の台詞や夢の場面を、現実の家族関係をそのまま記録したものとして扱うことはできない。

THE STAGE

注目したいのは、家族を大切に思うという結論だけではない。成功が家族の暮らしを支える一方、その仕事が一緒に過ごす時間を奪う。その矛盾を、場面を切り替える語りで具体的に聴かせる。

THE FINAL BOW

別れの挨拶を意味する「Curtain Call」。この新曲は、ヒットの記録を振り返る本作に、成功の先で何を大切にするのかという問いを残す。正式な引退宣言と決めつけず、別れと帰還が行き交う物語として聴きたい。

Anthony Mandler監督のMVは、会合で自分の経験を語る場面から、家、空港、ステージへと移っていく。家族の役を演じる人物や夢の演出を、本人の日常をそのまま撮影した記録と混同してはいけない。撮影は2005年11月13・14日、デトロイトで行われたとUMJの当時のニュースが記録する。[36][7]

16 / 楽曲の解説へ ↗

OFFICIAL MUSIC VIDEO

WHEN I’M GONE / THE FINAL BOW

歌の中の物語が、
映像の中で交差する。

会合で語る声、家族のもとにいる姿、舞台に立つ姿。MVも一つの物語として、その間を行き来する。

公式MV / EminemVEVO。映像と歌詞に描かれる出来事は、現実の記録とは区別して読む。

公式YouTubeで視聴する ↗16 / 楽曲の解説へ ↗

04 / THE MAIN STAGE

17 TRACKS
ONE CURTAIN CALL

初期表示では主要4曲を展開。
そのほかは曲名から開ける。

  1. 01IntroEMINEM
    2005Curtain Call: The Hitsイントロ

    ベストアルバムの開幕

    代表曲へ直行する前に置かれた、短い開幕のスキット。独立したフルサイズの新曲ではなく、本作をひとつの上演として聴かせる入口だ。すぐ後ろに待つのは、感動的なヒット曲ではなく過激な「FACK」。整然とキャリアを振り返るはずのベスト盤に、最初から悪ふざけの余地をつくる。この落差を意識すると、名曲集の中にもSlim Shadyのいたずら好きな人格が残っていることが分かる。[17][3][46]

    LISTEN CLOSER / SOUND短いスキット形式の導入

    公式音源 ↗
  2. 02FACKEMINEM

    露悪的なコメディー/Slim Shady

    本作の新曲のひとつ。極端な性的ジョーク、誇張した声、同じ言葉の執拗な反復が、Slim Shadyの露悪的なコメディーを前面に押し出す。「Intro」の直後に置かれるため、初めて聴く人ほどベスト盤の第一印象を揺さぶられるはずだ。後半の「When I'm Gone」が家族と名声の葛藤を描くのに対し、こちらは悪ふざけに振り切った一面。その対比を聴くと、Eminemを感動的な代表曲だけで理解できないことが見えてくる。[17][32][18]

    LISTEN CLOSER / SOUNDEminem制作、Luis Resto追加制作。誇張した声と反復するビート

    公式音源 ↗
  3. 03The Way I AmEMINEM
    2000The Marshall Mathers LPザ・ウェイ・アイ・アム

    名声への反発/メディアとファンの期待

    メディア、レコード会社、過剰に接近するファンへの苛立ちを、圧迫感のある声で吐き出す。重く刻むピアノに対し、言葉を規則的に打ち込むフロウが印象的だ。「My Name Is」のコミカルな自己紹介と並べることで、成功がもたらした窮屈さが浮き彫りになる。タイトルの自己規定も、単純な自信の表明ではない。他人に作られたEminem像へ抵抗する曲として聴くと、「Stan」が描くファンとの距離にもつながっていく。[3][21]

    LISTEN CLOSER / SOUND重く刻むピアノと、拍へ食い込む強いアクセント

    公式MV ↗
  4. 04My Name IsEMINEM
    1999The Slim Shady LPマイ・ネーム・イズ

    Slim Shadyの自己紹介/ポップ文化の風刺

    名前を尋ねる簡単なフックを、忘れがたいキャラクター紹介へ変えたブレイク曲。跳ねるビートと鼻にかかった声に、家族、学校、テレビ文化をめぐる不穏なジョークが入り込む。入りやすい音と、容易には受け流せない言葉が同居するのが特徴だ。本作では怒りに満ちた「The Way I Am」の後に戻ってくるため、スターになる前のSlim Shadyの異物感が際立つ。映像での変装やパロディーも、その人格を視覚化している。[3][33][18]

    LISTEN CLOSER / SOUND跳ねるループと鼻にかかった声、会話のような呼びかけ

    公式MV ↗
  5. 05StanFEAT. Dido

    ファンの執着/すれ違う手紙

    返事を待ち続ける架空のファンの手紙を通じて、憧れが執着へ変わる過程を描く物語曲。Dido「Thank You」の穏やかな歌声と、次第に切迫するラップの落差が、聴き手を悲劇へ導く。最後に語り手が切り替わり、それまでの言葉の意味が変わる構成が圧巻だ。MVでStanを演じるのは俳優Devon Sawaであり、実在のファンの記録映像ではない。本作末尾のElton Johnとのライブ版と聴き比べたい。[3][26][21]

    LISTEN CLOSER / SOUNDDido「Thank You」の歌声を軸にした陰影のあるトラック

    公式MV・ロング版 ↗
  6. 06Lose YourselfEMINEM

    一度の機会/舞台に立つ緊張

    映画『8 Mile』の世界と結びついた、勝負の瞬間を描く代表曲。冒頭から身体の緊張を具体的に示し、失敗への恐怖を、目の前の一度の機会へ集中する力へ変えていく。反復するギターと前へ進むドラムが、切迫した語りを支える。映画の主人公B-Rabbitの物語とEminem本人の経歴は重なりを持つが、同一の記録ではない。ベスト盤では、攻撃的なユーモアとは別の、幅広い聴き手へ届く物語の強さを担う。[17][34][18]

    LISTEN CLOSER / SOUND反復するギターと、緊張を積み上げるドラム

    公式MV ↗
  7. 07Shake ThatFEAT. Nate Dogg
    2005Curtain Call: The Hitsシェイク・ザット

    夜遊び/クラブの享楽

    Nate Doggの低く滑らかな歌声を迎え、クラブの夜へ焦点を絞った新曲。細かく言葉を刻むEminemと、旋律でゆったりと間を取るNate Doggの対比が、曲の推進力になる。性的な内容を含む歌詞に合わせ、公式MVも誇張の利いたアニメーションで構成される。家族や名声を内省する「When I'm Gone」とは大きく異なる、新曲群のパーティー担当だ。2006年のシングル展開を経て、翌年のグラミー賞候補にもなった。[3][35][25]

    LISTEN CLOSER / SOUND低く滑らかなNate Doggの歌声と、腰のある反復するグルーヴ

    公式MV ↗
  8. 08Sing for the MomentEMINEM
    2002The Eminem Showシング・フォー・ザ・モーメント

    音楽と若者/表現への批判

    音楽を現実逃避や支えとして必要とする若者と、ラップを社会問題の原因として見る大人。その隔たりを、ロックの大きな歌声と重いビートに重ねた曲だ。注目したいのは、過激な言葉を売り物にするスター自身が、音楽を受け取る側の孤独へ視点を移すところ。自分の影響力への応答という点で「Stan」にも通じる。サビの開放感だけでなく、言葉と行動、作品と受け手の関係を問うヴァースまで聴くと奥行きが増す。[3][22]

    LISTEN CLOSER / SOUNDロックの大きな歌声とギターを取り込んだ重厚な展開

    公式MV ↗
  9. 09Without MeEMINEM
    2002The Eminem Showウィザウト・ミー

    スターの帰還/メディアへの挑発

    自分が戻らなければ退屈だ、とでも言うようにポップの舞台へ再登場する宣言。軽快なビート、短いフック、著名人やメディアを巻き込むジョークが、論争さえエンターテインメントへ変える。重い題材も多い本作の中で、Eminemのコミカルなスター像を最も鮮明に伝える一曲だ。公式MVではスーパーヒーロー風の衣装やテレビ番組のパロディーが連続する。速いラップだけでなく、声色と間の使い方にも耳を向けたい。[3][22]

    LISTEN CLOSER / SOUND軽快に跳ねるビートと、耳に残る短いフック

    公式MV ↗
  10. 10Like Toy SoldiersEMINEM
    2004Encoreライク・トイ・ソルジャーズ

    ラッパー同士の対立/報復の連鎖

    ラップの応酬が現実の暴力へ広がる危うさを、行進を思わせるドラムと悲しげなサビで描く。勝ち負けを競う言葉の強さを知る本人が、仲間を巻き込む代償を語る点に重みがある。公式MVには銃撃を受ける人物の劇的な場面が登場するが、実際の事件を撮影した記録ではない。挑発の巧さで知られるEminemが、対立から距離を取ろうとする声を収めた曲として聴きたい。「Encore」の内省的な側面を代表している。[3][24]

    LISTEN CLOSER / SOUND行進を思わせるドラムと、子どもの声のように響くサビ

    公式MV ↗
  11. 11The Real Slim ShadyEMINEM
    2000The Marshall Mathers LPザ・リアル・スリム・シェイディ

    模倣と本物/ポップ文化の風刺

    本物のSlim Shadyを探す呼びかけが、逆に無数の模倣者を生み出していく。そんなねじれを、軽快なビートと一緒に歌いたくなるサビへ包んだ大ヒット曲だ。著名人や芸能界への毒のあるジョークも、声の表情とリズムで次々に押し出される。公式MVに並ぶ同じ髪形の集団は、ひとつの人格が大衆に複製される様子を強く印象づける。「My Name Is」で登場したキャラクターが、社会現象へ膨らんだ段階を示す一曲である。[3][21]

    LISTEN CLOSER / SOUND機敏なビート、反復する音型、参加を促すサビ

    公式MV ↗
  12. 12MockingbirdEMINEM
    2004Encoreモッキンバード

    父親としての語り/幼い子どもへの説明

    娘たちへ話しかける形で、家庭の不安定さや、父親がそばにいられなかった時間を振り返る。穏やかなピアノと子守歌のようなサビが、普段の攻撃的な声とは違う近さを生む。子どもには説明しきれない事情を、できるだけ分かる言葉にしようとする語り口が聴きどころだ。家庭の記憶をたどる公式MVも、その親密さを補う。本作では「When I'm Gone」と組み合わせることで、スターの成功が家族の安心と一致しないことが見えてくる。[3][24]

    LISTEN CLOSER / SOUND穏やかなピアノと、子守歌を思わせるサビ

    公式MV ↗
  13. 13Guilty ConscienceFEAT. Dr. Dre
    1999The Slim Shady LPギルティ・コンシエンス

    善悪の声/選択の瞬間

    危険な選択の直前にいる人物の頭の中で、EminemとDr. Dreが相反する声を演じる。短いエピソードを切り替え、誘惑と制止を応酬させる構成は、ラップによる寸劇のようだ。ただし二人の役割は最後まで単純な善悪に収まらず、会話は互いへの皮肉へも転がっていく。後のスターとその重要な協力者という関係だけでなく、声を掛け合う演者としての相性が分かる曲。本作の物語表現の幅を、わずかな場面で示している。[3][17]

    LISTEN CLOSER / SOUND短い場面を切り替え、二人のラップを対話させる構成

    公式MV ↗
  14. 14Cleanin' Out My ClosetEMINEM
    2002The Eminem Showクリーニン・アウト・マイ・クローゼット

    家族への怒り/過去を語ること

    しまい込んだ過去を外へ出すという題名の比喩を使い、家族との関係や傷ついた記憶を激しい言葉にする。沈んだトラックの上で、声は抑えた告白から強い非難へ揺れ動く。歌詞は当時の語り手の視点を刻んだ表現であり、登場する家族についての中立的な伝記ではない。ユーモアの仮面を通さず、怒りを個人的な物語へ結びつける曲として重要だ。「Mockingbird」の父親としての声と聴き比べると、家族を語る距離の違いが分かる。[3][22]

    LISTEN CLOSER / SOUND沈んだ反復音と、感情を抑えながら力を増すラップ

    公式MV ↗
  15. 15Just Lose ItEMINEM
    2004Encoreジャスト・ルーズ・イット

    パーティー/ポップスターのパロディー

    鋭いビートに乗せ、言葉遊び、変な声、ポップスターへのパロディーを一気に詰め込む。深刻な物語へ向かう曲ではなく、身体を動かす反復と、次々に切り替わる悪ふざけを楽しむタイプのシングルだ。「Lose Yourself」と似た題名でも、張りつめた勝負の物語とは大きく趣が異なる。本作では重い家族の告白を描く曲の間に置かれ、表情を大胆に変える役目を果たす。公式MVの過剰な変装は、音の中のふざけた人格をそのまま映している。[3][24]

    LISTEN CLOSER / SOUND鋭いビートと、叫び声までフックにする声の使い分け

    公式MV ↗
  16. 16When I'm GoneEMINEM
    2005Curtain Call: The Hitsホエン・アイム・ゴーン

    父親とスターの葛藤/家族との距離

    家にいてほしいと願う娘と、観客の待つ舞台へ向かう父親。その両方を引き受けられない苦しさを、夢と現実が交錯する物語にした新曲だ。静かな語りから大きく広がるサビへ進むほど、成功の代償が重く響く。公式MVは支援グループのような会場で語る場面を軸に、家庭とステージをつなぐ。映像内の出来事をすべて実話と受け取るべきではない。タイトル曲のない本作で、別れと帰還を考える中心的な一曲になっている。[3][36][17]

    LISTEN CLOSER / SOUND静かな旋律から広がるサビと、場面を描き分けるラップ

    公式MV ↗
  17. 17Stan (Live At 43rd Grammy Awards)LIVE / FEAT. ELTON JOHN / 2001
    2001第43回グラミー賞でのライブ/Curtain Call: The Hits収録スタン feat. エルトン・ジョン(ライヴ)

    異なる立場の二人が共有した舞台

    2001年の第43回グラミー賞で実現した共演を収める。原曲でDidoの録音が担う歌のパートをElton Johnが歌い、鍵盤を演奏することで、同じ物語に異なる声の温度が生まれた。当時はEminemの歌詞をめぐる批判と抗議もあり、この組み合わせ自体が大きな関心を集めた。本作はスタジオ版とライブ版を両方収録し、物語曲としての完成度に加えて、作品が社会の中で響いた一度きりの場面まで残している。[3][19][27][26][37]

    LISTEN CLOSER / SOUNDElton Johnの鍵盤と歌声、観客のいる場の緊張

    公式ライブ音源 ↗

05 / THE 43RD GRAMMY AWARDS / 2001

STAN ×
ELTON JOHN

同じ物語が、別の声で響く。
アルバムを閉じるのは、2001年の舞台の記憶。

ステージ上で手を掲げるElton JohnとEminem
EMINEM × ELTON JOHN / 第43回グラミー賞での共演

批判が渦巻く時代に、
ふたりは同じ舞台に立った。

2001年2月21日、第43回グラミー賞。Eminemの歌詞が同性愛者への差別的表現などを理由に批判される中、同性愛を公表しているElton Johnとの「Stan」共演が大きな注目を集めた。これは論争がすべて解決したことを意味しない。音楽の舞台で二人が共演した事実と、その社会的な受け止め方は分けて考えたい。[26]

オリジナル版では、Dido「Thank You」の歌声が物語の合間に繰り返される。ライブ版ではElton Johnがピアノと歌を担い、会場の空気を伴った別の録音になる。Dido版の差し替えではなく、同じ作品を別の場で演じ直した一曲だ。

本作がこのライブ音源で終わることは、チャート上のヒットだけではなく、Eminemが文化の中心で巻き起こした議論まで振り返る構成として読める。以後も続く二人の交流にとって、この共演は重要な接点となった。[26][14]

Stan / Elton Johnとの公式ライブ音源 ↗

06 / THE BACKSTAGE / DELUXE EDITION

BONUS
DISC

表舞台のヒット曲を聴いたら、もう一枚のディスクへ。日本盤デラックス・エディションは本編17曲に7曲を追加する。CDJapanの商品説明では、本人が選んだお気に入りの楽曲群と紹介されている。「MAIN STAGE」と「BACKSTAGE」は、このページで選曲の性格を表す編集上の比喩だ。[3][1]

01

Dead Wrong (Remix)

The Notorious B.I.G. / 1999

The Notorious B.I.G.の没後作『Born Again』に収められた、Eminem参加版。Biggieの既存の録音と新たな客演を組み合わせた作品であり、二人が同じ時にスタジオで録音した共演ではない。重く落ち着いた声に、Eminemの細かく言葉を連ねるヴァースが加わることで、世代の異なる二人の個性が際立つ。暴力的な架空の語りを含むため、歌詞の人物像と演者本人は区別したい。ボーナス盤の冒頭から、ソロの代表曲とは違う顔を見せる。[3][38][20]

Born Again — The Notorious B.I.G.

権利元公式MV・編集版 ↗
02

Role Model

Eminem / 1999

社会の手本となる人物という題名を、信用できない語り手の連続する悪例で裏返す。乾いたビートに乗るのは、まねを勧めるように聞こえて、その無茶さで反発を誘うブラックユーモアだ。過激な描写を本人の行動の記録として読むより、期待される善良なスター像への皮肉として聴くと構造が見える。本編の親しみやすいフックの裏にある、初期Slim Shadyの危うい魅力を補う選曲。ことばの韻と、平然とした声の調子にも注目したい。[3][18]

The Slim Shady LP

公式MV ↗
03

Kill You

Eminem / 2000

不穏で空間の多いビートを背景に、暴力的な虚構と聴き手への挑発を重ねる曲。声色を急に変えたり、語りの流れを中断したりする手つきが、安心して聴けない感覚を生む。過激な表現が論争を呼んだ時代のEminemを理解するうえで重要だが、描写を実際の行為や本人の意思の証拠とみなすのは適切ではない。ボーナス盤では、メインのヒット曲だけでは薄まりやすい、『The Marshall Mathers LP』の刺々しさを伝える。[3][21][39]

The Marshall Mathers LP

公式音源 ↗
04

Shit on You

D12 / 2000

Eminemのソロ曲にD12が客演した作品ではなく、彼自身が所属するデトロイトのグループD12の曲。複数の声が交代で登場し、誇張した自慢や罵倒をつないでいくため、一人の物語曲とは別の熱量がある。聴きどころは、各ラッパーの声質、間の取り方、ヴァースの受け渡し。ヒット曲中心の本編に対し、ここではクルーの一員としてのEminemが見える。ソロの成功と、地元の仲間との活動が並行していた時代を知る入口となる。[3][40][29][41]

D12のシングル/Devil's Nightのボーナス収録曲

D12公式MV ↗
05

Criminal

Eminem / 2000

自分のラップをそのまま本人の告白として受け取る聴き方へ、皮肉な態度を突きつける曲。跳ねるピアノの上で、犯罪者という役を過剰に演じ、途中には寸劇まで挟み込む。軽妙な音と不快さを誘う言葉の近さが、初期作品の魅力と論争の両方を伝える。原作『The Marshall Mathers LP』の終盤を飾るこの曲を補うことで、ベスト盤にもアルバム単位のねじれた世界観が戻ってくる。「Role Model」と並べて聴きたい選曲だ。[3][42][21]

The Marshall Mathers LP

公式音源 ↗
06

Renegade

JAY-Z / 2001

JAY-Zの『The Blueprint』に収録された共演曲。Eminemは客演ラッパーであると同時に制作も担当し、抑制された不穏なビートの上で二人の長いヴァースを支える。異なる生い立ちを持つ二人が、自分を裁く視線にそれぞれの角度から応答する点が聴きどころだ。声の質感や言葉の密度の違いを比べると、単なる技巧の競争ではない対話が見えてくる。Eminem自身のヒット曲集を、他者の作品で残した仕事へ開く重要な一曲である。[3][43][20]

The Blueprint — JAY-Z

JAY-Z公式音源 ↗
07

Just Don't Give a Fuck

Eminem / 1999

周囲の評価を振り切る反骨を、ざらついた音と畳みかけるラップへ変えた初期の重要曲。インディー期の『The Slim Shady EP』に原型があり、本作へつながるのは『The Slim Shady LP』の系譜だ。スターとしてのメディア批判より前に、居場所を自分でこじ開けようとする声が聞こえる。ボーナス盤の最後に置かれると、2005年の集大成から初期衝動へ戻るような後味を残す。「My Name Is」で興味を持った人が、さらに源流をたどるための一曲である。[3][18]

The Slim Shady LP(原型はThe Slim Shady EP)

公式MV ↗

07 / THE PEOPLE

A SHARED
STAGE

Dr. Dre、2008年の資料写真。ARCHIVE / 2008

PRODUCER / FEATURED ARTIST

Dr. Dre

Eminemの初期の飛躍を支えたプロデューサーであり、「Guilty Conscience」では声の共演者でもある。二人が異なる助言をぶつけ合う構成は、Eminemの会話劇としてのラップを際立たせる。本作では制作への貢献と客演の両面から欠かせない人物である。

Guilty Conscience ↗
赤い服を着て階段に座るDido

FEATURED ARTIST

Dido

「Thank You」の歌声が「Stan」のフックを形づくる英国のシンガーである。穏やかな旋律が手紙の物語と繰り返し交差することで、語り手の切迫した感情が際立つ。オリジナル版の声であり、2001年グラミー賞のライブ版で歌うElton Johnとは区別される。

Stan ↗
Elton John、2024年の資料写真。ARCHIVE / 2024

LIVE GUEST

Elton John

2001年の第43回グラミー賞で「Stan」を共演し、Didoのパートを歌った。Eminemの歌詞への批判が続く状況で実現した舞台は、音楽と社会の関係を考えるうえでも象徴的である。本作の最後には、その共演のライブ音源が収録されている。

Stan (Live At 43rd Grammy Awards) ↗
JAY-Z、2011年の資料写真。ARCHIVE / 2011

BONUS DISC COLLABORATOR

JAY-Z

『The Blueprint』(2001年)の「Renegade」でEminemと共演した。本作ではデラックス盤の追加ディスクに収録される。二人がそれぞれ社会の視線に向き合うラップを重ね、ソロの代表曲だけでは見えないEminemの共演者としての強さを伝える。

Renegade ↗
黒い服を着て腕を組むNate Doggのモノクロ写真

FEATURED ARTIST

Nate Dogg

新曲「Shake That」に参加するシンガー兼ラッパーである。Eminemの細かく刻むラップに対し、低く滑らかな歌声がクラブ向けのグルーヴを生む。重い物語や社会風刺が並ぶ本編の中で、この共演は身体的に楽しめる一面を示している。

Shake That ↗
車のそばに立つThe Notorious B.I.G.のモノクロ写真

BONUS DISC / POSTHUMOUS RECORDING

The Notorious B.I.G.

「Dead Wrong」は、B.I.G.の死後に発売された『Born Again』(1999年)に収録された楽曲である。Eminemがヴァースを加えた音源がデラックス盤にも選ばれた。存命中の同時録音による共演と混同せず、残された声と新たなラップを組み合わせた作品として聴きたい。

Dead Wrong (Remix) ↗
Eminemを前列に配したD12の6人のグループ写真

EMINEM'S GROUP / BONUS DISC

D12

Eminemが所属するデトロイトのラップ・グループである。追加ディスクの「Shit on You」では、ソロ名義のヒット曲とは異なる集団での掛け合いが聴ける。本作にこの曲が入ることで、世界的なスターの背後にある仲間との活動にも視線が向けられる。

Shit on You ↗

08 / THE NUMBERS

THE HITS
KEEP RETURNING

発売直後の勢いと、長く聴かれる力。
実売枚数、認定ユニット、チャート週数を分けて読む。

UNITED STATES / BILLBOARD 200

01

全米初登場1位

2005年12月24日付。初週販売は441,000枚。翌週まで2週連続で首位を維持した。当時のUMJ掲載記録による。[6]

UNITED KINGDOM / OFFICIAL CHARTS

400 WKS

2020年3月、Top100通算400週へ

この到達を記録した最初のラップ作品。全英最高1位、5週連続首位。400週は当時の節目を示し、現在の累計ではない。[10][11]

JAPAN / ORICON

03

日本でも週間最高3位

国内では発売初期の累積売上や、長く聴かれた記録も残る。指標と集計期間を分け、次の章で詳しくたどる。

JAPAN SALES & CHARTS ↓

RIAA / DIAMOND
2022年3月8日にDiamond認定。基準は1,000万認定ユニットであり、CDだけの実売枚数を意味しない。販売と対象ストリーミング等を含む認定制度として読む必要がある。[8][9]

A LASTING CATALOGUE
発売当初の大ヒットにとどまらず、初めてEminemを聴く人が代表曲へ出会う入口として長く残った。2005年の音楽業界におけるスターの総括が、配信時代にもつながるカタログになっている。

海外の実績は2026年10月27日に確認。各数字の対象時点は本文に明記。世界累計・最新米国内実売・最終的な日本国内累計売上は、今回確認した公開資料では特定できない。

09 / JAPAN SALES & CHARTS

THE HITS
REACHED JAPAN

発売初期の売上と、チャートに残った記録。
日本での反響を、時点と指標をそろえて読む。

CUMULATIVE SALES / AT CHART WEEK 02

登場2週目時点の累積売上

2005年12月13日公開のオリコン記事が報じた数値。その週のアルバムチャートでは4位だった。発売初期の販売実績を示す記録である。[49]

ORICON / WEEKLY ALBUM PEAK

03位

週間アルバムランキング最高順位

初回通常盤UICS-1110のオリコン商品記録に掲載された最高順位。登場2週目の順位や、洋楽のみの年間順位とは異なる。[12]

ORICON / WEEKLY ALBUM TOP 300

25週

週間TOP300への登場回数

同じUICS-1110の商品記録による。オリコンが注記する週間アルバムTOP300のランクイン回数であり、各再発盤の記録を合算した数字とはしていない。[12]

ORICON / 2006 INTERNATIONAL ALBUMS

03位

2006年の洋楽年間ランキング

BARKSは2007年1月1日、オリコン集計の2006年洋楽年間アルバムランキングで本作が3位だったと報道した。年間の洋楽部門を伝える二次資料である。[50]

A SNAPSHOT OF THE OPENING WEEKS
17.3万枚は、チャート登場2週目までの累積として報じられた数字だ。最終的な日本国内累計売上については、今回確認した公開資料からは特定できない。[49]

TWO DIFFERENT CHARTS
週間アルバム最高3位と、2006年洋楽年間3位は、対象と集計期間の異なる記録である。発売直後の動きと、年間の洋楽部門での位置を分けて捉えたい。[12][50]

資料確認:2026年10月29日。売上は2005年12月13日の記事、週間記録はUICS-1110の商品ページ、年間順位は2007年1月1日のBARKS記事に基づく。

10 / JAPAN EDITION

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YOUR EDITION

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Curtain Call 日本盤4種の発売日・品番・枚数・収録数比較
エディション / 品番発売日仕様収録数確認先
STANDARD / FIRST ISSUE2005年初回通常盤UICS-1110 1CD / 通常盤本編17曲 ORICON ↗
DELUXE EDITION2005年デラックス盤UICS-1111 2CD本編17+追加7曲 UMJ公式 ↗
STANDARD / REISSUE2007年通常盤再発UICS-3006 1CD / 通常盤再発本編17曲 UMJ公式 ↗
SHM-CD2012年SHM-CD盤UICY-20335 1CD / SHM-CD本編17曲 UMJ公式 ↗

01 / THE FIRST JAPANESE RELEASE

日本での初発売は、2005年12月2日

初回通常盤UICS-1110と、2枚組のデラックス盤UICS-1111は同日に発売された。本編はどちらも17トラックであり、デラックス盤では別ディスクの7曲が加わる。UICS-3006は2007年の通常盤再発だ。発売元の商品ページにある「オリジナル発売日」と、その品番自体の発売日を読み分けたい。[12][3][4]

03 / MATERIAL & TRACKLIST

SHM-CDは、素材の仕様と曲数を分けて考える

UICY-20335は2012年6月20日発売の1枚組で、収録は本編17曲。SHM-CD(Super High Material CD)は、通常のCDとは異なる透明性の高いポリカーボネート樹脂を採用したディスクだ。メーカーも音質の評価は再生環境などで異なると説明している。素材の仕様を示すSHM-CDという表記と、追加曲の有無は別の情報である。[5][51]

04 / BEFORE BUYING A USED COPY

中古CDは、品番と現物の内容を照合する

帯や背表紙、ディスクの印字で品番を確かめ、出品写真と枚数を照合する。デラックス盤なら追加ディスクがそろっているか、必要な帯やブックレットが付くか、盤面の状態はどうかも確認したい。「日本盤」という表示だけでは、通常盤・再発盤・SHM-CD盤の区別はつかない。希望する収録内容を先に決めると選びやすい。

海外盤・配信版も、通常版とDeluxe版、Explicit版と編集版などで曲数や表記が異なる場合がある。このページのSpotify・Apple Music導線は本編17曲版を指定。追加7曲まで聴く場合はSpotifyの24曲Deluxe版 ↗も確認できる。[14][15]

11 / OFFICIAL VIDEOS

SEE
THE STORIES

12 / LISTEN & OWN

THE STAGE
IS YOURS

最初の一曲から、全編を通して聴く一枚へ。

広告:一部の購入リンクにはアフィリエイト広告を含み、購入等により当サイトが報酬を受け取る場合がある。Amazonのアソシエイトとして、EMINEMJP.COMは適格販売により収入を得ている。

14 / QUESTIONS / ANSWERS

FAQ

知りたかったことを、
ひとつずつ。

Curtain Callとはどんなアルバム?

Eminemが2005年に発表した初のベストアルバム。1999〜2005年の代表曲、3曲の新曲、Elton Johnとの「Stan」ライブ版をまとめている。

エミネムの何枚目のアルバム?

初のベストアルバムである。スタジオアルバムの通し番号とは分けて数えるため、「第○作」と一律には表記しない。

いつ発売された?

日本初発売は2005年12月2日、米国発売は2005年12月6日。UICS-3006は2007年5月23日の再発、SHM-CDのUICY-20335は2012年6月20日発売だ。

収録曲は何曲?

通常盤はイントロを含む17トラック。日本盤デラックス・エディションは本編17曲に追加7曲を収めた2枚組である。

新曲は何曲?

フルサイズの新曲はFACK、Shake That、When I’m Goneの3曲。短いIntroや、以前の公演を収めたStanのライブ版とは区別する。

FACKはどんな曲?

性的なジョークと誇張した声による、Slim Shadyの露悪的なコメディー。本作の2曲目に置かれた新曲で、内容には強い好みが分かれる。

デラックス・エディションとの違いは?

追加ディスクに7曲が入る。Dead Wrong (Remix)、Renegade、D12のShit on Youなど、ソロの代表曲だけでは見えない面を聴ける。

Curtain CallとCurtain Call 2の違いは?

2005年の本作は主に1999〜2005年。2022年の続編は2009年のRelapse以降を中心に収録する。対象時期が異なる2枚のベスト盤だ。

代表曲・おすすめ曲は?

まずはLose Yourself、Stan、Without Me。家族をテーマに聴くならMockingbirdとWhen I’m Gone、初期の個性に触れるならMy Name Isも入口になる。これは本ページの選曲案である。

初めてエミネムを聴く人におすすめ?

代表曲の幅を知る入口になる。ただし強い言葉や性的・暴力的な表現を含む曲もある。気に入った曲から元のアルバムへ進むと、作品ごとの違いが見えてくる。

Curtain Callは日本で何枚売れた?

オリコンの2005年12月13日記事では、チャート登場2週目時点の累積は17.3万枚。発売初期の販売実績であり、最終的な日本国内累計は今回確認した公開資料からは特定できない。 詳しく読む ↓

日本盤は品番でどう見分ける?

初回通常盤はUICS-1110、追加7曲付き2枚組はUICS-1111。通常盤再発はUICS-3006、SHM-CD盤はUICY-20335で、こちらは各17曲。中古では品番とディスク枚数を照合したい。 詳しく読む ↓

SOURCES / PHOTOGRAPHY

THE CREDITS

主な参考資料 / SOURCES

確認日:2026年10月29日。作品情報はアーティスト・レーベル・チャート運営元・公式配信を優先。楽曲の意味や曲順の読み方は本ページ独自の批評であり、本人の発言や公式説明とは区別する。歌詞の長い原文転載は行っていない。

  1. Curtain Call - The Hits Deluxe Edition UICS-1111 ↗CDJapan / Neowing(小売商品説明・補助資料) / 2026-10-27
    追加ディスクの7曲を、本人が選んだお気に入りの楽曲として紹介する国内流通の商品説明。
  2. Eminem Discography ↗Eminem Official Store / 2026-10-27
    米国発売日2005年12月6日、初のヒット曲集。Curtain Call 2はRelapseからMusic to Be Murdered Byまでを扱う第2弾。
  3. カーテン・コール。~ザ・ヒッツ デラックス・エディション UICS-1111 ↗Universal Music Japan / 2026-10-27
    日本盤UICS-1111、2005年12月2日発売、2CD・本編17曲と追加7曲の仕様。
  4. カーテン・コール。~ザ・ヒッツ 通常盤 UICS-3006 ↗Universal Music Japan / 2026-10-27
    UICS-3006は2007年5月23日発売の再発盤。1CD17曲、オリジナル発売日は2005年12月2日。
  5. カーテン・コール。~ザ・ヒッツ SHM-CD UICY-20335 ↗Universal Music Japan / 2026-10-27
    SHM-CD UICY-20335、2012年6月20日発売、1CD17曲。新曲は本編2・7・16曲目。
  6. 2005年のメディア情報 ↗Universal Music Japan / 2005-12-31
    2005年12月24日付Billboard 200初登場1位、発売第1週44万1000枚。12月31日付まで2週連続1位。12月6日のWKQI-FM番組で本人が先のキャリアは分からないと発言したとする当時の記録。
  7. 2005年のニュース ↗Universal Music Japan / 2005-12-31
    2005年7月の本人による引退説否定、8月の欧州ツアー中止、11月のWhen I'm Gone MV撮影についての当時の公式報道。正式な引退発表と断定しない。
  8. Curtain Call: The Hits certified as Eminem's third Diamond album ↗Eminem Official / RIAA announcement / 2022-03-08
    2022年3月8日、Curtain Call: The HitsがRIAA Diamond認定。アーティスト公式サイトが掲載したRIAA声明。
  9. RIAA Certification Criteria ↗RIAA / 2026-10-27
    Diamondの最低基準は1000万認定ユニット。認定は販売と対象ストリーミング等を含み、純粋なCD実売枚数とは異なる。
  10. Eminem's Curtain Call: The Hits is the first rap album to spend 400 weeks on the UK's Official Albums Chart ↗Official Charts / 2020-03
    全英最高1位、5週連続首位。2020年に全英Top100へ400週登場した最初のラップ/ヒップホップ作品となったという歴史的記録。現在の総登場週数ではない。
  11. 60 incredible Official Chart facts of 2020 ↗Official Charts / 2020
    400週到達は2020年3月と項目8で明記。日付が抽出されない400週記事を補強する公式年末総括。
  12. カーテン・コール。~ザ・ヒッツ UICS-1110 ↗ORICON NEWS / 2026-10-27
    オリコン最高3位、登場25週。2005年12月2日発売の初回通常盤UICS-1110の商品記録であり、登場回数は週間アルバムTop300のランクイン回数。版をまたぐ総計と断定しない。
  13. ありそうでなかったレコード会社とオリコンの史上初コラボ実現! ↗ORICON NEWS / 2006-09-27
    2006年9月27日記事で、Curtain Callの最高3位と当時のヒットを振り返る。
  14. Curtain Call: The Hits — Spotify official album player ↗Spotify / 2026-10-27
    通常盤17トラックと客演の表記を確認。最終曲はStan - Live At 43rd Grammy Awards、EminemとElton John。
  15. Curtain Call: The Hits — Apple Music Japan ↗Apple Music / 2026-10-27
    17曲のデジタル版。15曲の別バージョンと24曲Deluxe版も別に存在するため版と曲数を区別する。
  16. Curtain Call 2 [輸入盤][2CD] ↗Universal Music Japan / 2026-10-27
    2022年8月5日発売。2009年Relapse以降の楽曲を収める第2弾。2005年盤のデラックス再発ではない。
  17. Curtain Call|公式収録曲 ↗Eminem公式 / 2026-10-27
    通常盤17トラックの収録順と英語曲名。
  18. Eminem公式ディスコグラフィ ↗Eminem公式ストア / 2026-10-27
    作品の発売年代と、初のベストアルバムとしての位置づけ。
  19. Curtain Call Vinyl|公式商品情報 ↗Eminem公式ストア / 2026-10-27
    17曲目は第43回グラミー賞のライブ版Stan、Elton John参加
  20. Curtain Call: The Hits (Deluxe Edition) ↗Spotify/権利元配信情報 / 2026-10-27
    24曲の収録順、客演と正式アーティスト名義。追加7曲は日本盤独占としない
  21. The Marshall Mathers LP|公式収録曲 ↗Eminem公式 / 2026-10-27
    The Way I Am、Stan、The Real Slim Shady、Kill You、Criminalの原収録作品
  22. The Eminem Show|公式収録曲 ↗Eminem公式 / 2026-10-27
    Sing for the Moment、Without Me、Cleanin' Out My Closetの原収録作品
  23. The Slim Shady LP|公式収録曲 ↗Eminem公式 / 2026-10-27
    My Name Is、Guilty Conscience、Role Model、Just Don't Give a Fuckの原収録作品
  24. Encore|公式収録曲 ↗Eminem公式 / 2026-10-27
    Like Toy Soldiers、Mockingbird、Just Lose Itの原収録作品
  25. Eminem|グラミー賞歴 ↗Recording Academy / 2026-10-27
    Shake Thatは2007年Best Rap/Sung Collaboration候補。2001年Eltonとの共演
  26. A History Of Stan ↗Recording Academy / 2026-10-27
    Stanは架空のファンの物語。Dido Thank You、MVのDevon Sawa、2001年公演と当時の抗議
  27. Elton John|2000年代公式年表 ↗Elton John公式 / 2026-10-27
    2001年第43回グラミー賞で鍵盤演奏・Didoパート歌唱。幕の演出とEminemの音楽への支持
  28. GRAMMY Greats: The Most Memorable Moments ↗Recording Academy / 2026-10-27
    当時の批判とGLAAD抗議、Eltonとの共演、後に続く友情
  29. Shady Records|Artists ↗Shady Records / 2026-10-27
    D12の作品、Shit on Youを含むグループ活動
  30. Curtain Call|参加演奏家のディスコグラフィ ↗Tommy Coster / 2026-10-27
    参加鍵盤奏者が新曲FACK・Shake That・When I'm Goneとライブ版を区別して紹介
  31. When I'm Gone|楽曲情報 ↗Universal Music Italia / 2026-10-27
    Eminem制作、Luis Resto追加制作・鍵盤
  32. FACK|公式音源 ↗EminemMusic/Universal Music Group / 2026-10-27
    公式アーティストチャンネル。2005年音源、Eminem制作・Luis Resto追加制作
  33. My Name Is|公式MV ↗EminemMusic / 2026-10-27
    公式アーティストチャンネル・1999年楽曲
  34. Lose Yourself|公式MV ↗EminemMusic / 2026-10-27
    公式アーティストチャンネルの現行MV。UMJの古い別URLに代えて採用
  35. Shake That feat. Nate Dogg|公式MV ↗EminemMusic / 2026-10-27
    公式アーティストチャンネル・2006年MV・Nate Dogg客演・アニメーション
  36. When I'm Gone|公式MV ↗EminemMusic/UMJリンク / 2026-10-27
    会場で語るEminemと家庭・ステージが交錯する演出。ドラマを実話の記録として扱わない
  37. Stan (Live At 43rd Grammy Awards)|公式ライブ音源 ↗Universal Music Group/Eminem / 2026-10-27
    Elton Johnと共演した第43回グラミー賞公演の公式配信音源。
  38. Dead Wrong feat. Eminem|公式MV ↗The Notorious B.I.G.公式チャンネル / 2026-10-27
    1999 Born Againの没後作品、既存Biggieヴァース+Eminem客演。MVは編集版
  39. Kill You|公式音源 ↗EminemMusic/Universal Music Group / 2026-10-27
    The Marshall Mathers LP、2000年。Dr. Dre/Mel-Man制作
  40. Shit on You|公式MV ↗D12公式チャンネル / 2026-10-27
    D12名義、2000 Shady/Interscope。Eminemはグループメンバーとして参加
  41. Shit on You|公式配信音源 ↗D12/Universal Music Group / 2026-10-27
    D12名義のShit on Youの公式配信と音源情報。
  42. Criminal|公式音源 ↗EminemMusic/Universal Music Group / 2026-10-27
    The Marshall Mathers LP、2000年、F.B.T./Eminem制作
  43. Renegade|公式音源 ↗JAY-Z公式チャンネル/Universal Music Group / 2026-10-27
    The Blueprint、2001年著作権表示。JAY-ZとEminem、Eminem制作。配信の2007再発日を初出年と混同しない
  44. Billboard Hot 100|2006年2月25日号 ↗Billboard(World Radio History所蔵の原誌スキャン) / 2026-10-27
    2006年2月25日号Hot 100におけるShake Thatの6位の記録。
  45. Shake That|Official Charts ↗Official Charts Company / 2026-10-27
    Official Singles Chart最高90位、2013年6月8日付のチャートイン。
  46. Intro|公式音源 ↗EminemMusic/Universal Music Group / 2026-10-27
    Curtain Call: The Hitsに収録された短い導入音源。2005年12月6日の発売情報。
  47. Google Search Central — FAQ rich results の廃止 ↗Google Search Central / 2026-10-27
    2026年5月7日からFAQリッチリザルトの表示を終了。
  48. MusicAlbum — Schema.org ↗Schema.org / 2026-10-27
    MusicAlbum、MusicRecording、MusicReleaseの型とtrackプロパティ。
  49. 中島美嘉初ベストが首位! 初動売上は前作を上回り自己最高を記録! ↗ORICON NEWS / 2026-10-29
    2005年12月13日6時公開。Curtain Callのチャート登場2週目時点の累積売上を17.3万枚、その週の順位を4位と報じる。最終国内累計売上を示す数字ではない。
  50. ’06年、オリコン洋楽年間ランキングが発表! ↗BARKS(二次報道) / 2026-10-29
    2007年1月1日公開。オリコン集計の2006年洋楽年間アルバムランキングでCurtain Callが3位だったと報道。週間アルバム最高順位とは対象と集計期間が異なる。
  51. SHM-CDとは? ↗Universal Music Japan / 2026-10-29
    SHM-CDは通常CDとは別種の液晶パネル用途ポリカーボネート樹脂を採用。メーカー自身が音質の評価は再生環境等によって異なると説明する。素材の仕様と追加曲の有無を区別する。
画像・写真クレジット / PHOTO CREDITS

資料写真、提供された写真、生成・編集画像を区別して掲載している。提供元と使用許諾の情報は別に記録し、未確認の画像にCCライセンスを付与していない。

  • Dr. Dre / 2008-03-13
    Ed Kavishe / Wikimedia Commons 出典 ↗ / CC BY-SA 3.0 ↗assets/dr-dre.webp — 縮小・WebP変換。CSSによるモノクロ化・表示トリミング。CC BY-SA写真の派生画像は同一ライセンスで提供。
  • Elton John / 2024-03-20 22:47
    Shawn Miller / Library of Congress / Wikimedia Commons 出典 ↗ / CC0 ↗assets/elton-john.webp — 縮小・WebP変換。CSSによるモノクロ化・表示トリミング。CC BY-SA写真の派生画像は同一ライセンスで提供。
  • JAY-Z / Taken on 29 September 2011
    Joella Marano / Wikimedia Commons 出典 ↗ / CC BY-SA 2.0 ↗assets/jay-z.webp — 縮小・WebP変換。CSSによるモノクロ化・表示トリミング。CC BY-SA写真の派生画像は同一ライセンスで提供。
  • Eminem / ユーザー提供の生成・編集画像
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  • Eminem / Elton John / ユーザー提供画像
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  • Dido / ユーザー提供画像
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  • The Notorious B.I.G. / ユーザー提供画像
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  • Nate Dogg / ユーザー提供画像
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  • D12 / ユーザー提供画像
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  • WHEN I’M GONE / ユーザー提供の生成・編集画像
    元ファイル:ChatGPT Image 2026年10月30日 05_37_36.png表示ファイル:assets/when-im-gone-bg-1536.webp、assets/when-im-gone-bg-768.webp。黒い余白を生かしたPC・モバイル別構図、縮小・WebP変換、CSSによる自然な明度・彩度調整とグラデーション。顔・帽子・衣服への生成補完は行っていない。実際の撮影記録として扱わず、撮影者・原出典・公開使用許諾は未確認である。

ヒーローの舞台背景:THE FINAL BOW オリジナル舞台イメージ / OpenAI Imagegenによる生成。匿名の演者を描いたものでEminem本人の写真ではない。正式なアルバムジャケットはSpotify公式埋め込み内に表示する。
Bebas Neue:Ryoichi Tsunekawa / SIL Open Font License 1.1。同梱assets/OFL-BebasNeue.txt参照。